デッドニングによるロードノイズ対策が効果的な車とその作業手順

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車によっては、高速道路を移動する機会が比較的多い事もあります。そこを移動する時のロードノイズが気になる場合は、デッドニングを検討してみると良いでしょう。また比較的安い車に乗っている時も、デッドニングがおすすめです。

高速道路のロードノイズの悩み

高速道路を走らせていると、色々な騒音が聞こえてきます。多くのドライバーが気にしているのは、走る時の風切り音です。鼓膜が細かく振動してしまい、不快な思いをしている方々も多いです。
一般道と違って、高速道路ではスピードを出すでしょう。他の場所よりも、ロードノイズのストレスが大きくなりやすいのです。
その高速道路の音の大きさは、かなりの程度になります。走行中にラジオを使用しているドライバーも多いですが、高速道路でのロードノイズのボリュームが大きいので、ラジオの音や音楽などがかき消されてしまうケースも多々あります。同乗者と話す時にも、わざわざ大きな声を出す必要があり、そのストレスは大きいです。

高速道路の移動機会が多い時におすすめのデッドニング

その高速道路を移動する機会が多いなら、やはりロードノイズ対策も必要です。せっかくのラジオや音楽も楽しめなくなってしまいますし、ロードノイズはカットしておくに越した事はありません。
どうすればカットできるかというと、一番おすすめなのはデッドニングです。一応は、車のタイヤを交換してみるやり方もあります。もしくは専用ワッシャーなどを取り付けてみる方法もあるのですが、それは車の風切り音まで防げる訳ではありません。やはりデッドニングが一番手堅いです。

車によって異なる静粛性

ところで新車を買う時には、しばしば静粛性が重視されています。車は、それぞれ室内の音の状況も異なるのです。
車によっては、エンジンの音がかなり大きく響いてしまう事があります。ボンネット部分からの共振も気になり、落ち着いて運転できない事もあるのです。
ですが、中には静粛性が優れている車があります。音があまり響かない車なら、それほどストレスも大きくありません。

車の静粛性に関わる2つの要素

ところで車の静粛性には、主に2つの要素が関わってきます。1つ目は車の値段です。
車によっては、かなり安く買う事はできます。100万円未満で買える車も沢山あるのです。
ところが安価な車は、静粛性があまり優れていない傾向があります。必要最小限の機能だけが備わっていて、静粛性が犠牲になっている車も多いです。
しかし高級車の場合は、事情が少々異なります。値段が高めな車は、全般的に車内は静かな環境になっているのです。ですから静かな環境で車を運転したい方々は、しばしば高級車に注目しています。
もう1つは車の年式です。そもそも車に対する技術は、年々進歩してきています。やはり新しい車は、全般的に静粛性は優れています。最新の防音技術が採用されている車ですと、あまり騒音も気になりません。逆に年式が古い車の場合は、必ずしも最新技術が採用されているとは限りません。

デッドニングがおすすめの2つの車

ところでデッドニングが効果を発揮するのは、車の性能に左右される一面があります。静粛性が今一つな車を持っているなら、デッドニングは前向きに検討してみる価値があるのです。
普段から古い車を使用しているなら、デッドニングの施工を行っておく方が良いでしょう。古い車なら、かなり騒音もカットできる傾向があります。
逆に、高級車の場合はあまり効果が発揮されない事があります。色々な箇所にデッドニングの施工を行ってみたものの、思ったよりも静かにならないケースもあるのです。その理由の1つは、上述の静粛性です。
高級車の場合は、最初から防音性能は優れています。もともと強い静粛性があるだけに、改めてデッドニングの施工を行ってみたところで、効果が限定されてしまう事はあるのです。
ですから価格が低めな車を使っているなら、デッドニングはおすすめです。それと年式が古い車です。防音性能はあまり優れていない車も多いですから、デッドニングを行っておけば、かなりロードノイズも軽減される傾向があります。

高級車に対するデッドニングは無意味なのか

では高級車はデッドニングを行う意味が無いかと言われれば、そうとも言えません。スピーカーの音が気になる時は、それを行ってみる価値はあるのです。
高級車でも、ドアスピーカーの性能はあまり優れていない事があります。もともと車の扉に取り付けられている車は、やや振動しやすい性質があります。初期状態ですと、スピーカーからの音も悪くなってしまう事が多いのです。
しかしデッドニングを行っておきますと、スピーカーによってドアは振動しづらくなります。たいてい音質も良くなりますから、良い音を楽しみたい時にはデッドニングを行ってみると良いでしょう。

費用はどれぐらいになるのか

ただしデッドニングの施工を行う場合、お金はかかります。どれぐらいの費用になるかは、デッドニングの手段次第です。
例えばデッドニングを専門業者に任せてみる方法があります。一部の専門業者は、デッドニングに関する作業も代行してくれるのです。専用の道具を使用して施行を行ってくれますから、それなりにクオリティーも期待できます。
ただし専門業者の場合、デッドニングの料金は若干高めです。業者によって料金は大きく異なり、4万円ぐらいになるケースが多いですが、中には10万円近くかかる業者もあります。
それに対してDIYのデッドニングですと、1万円未満で収まる傾向があります。専用キットを買えば高くつく事もありますが、それでも2万円目安です。専門業者のように4万円もかかるケースは、まずありません。
ですから費用を抑えたい時は、DIYのデッドニングがおすすめです。逆に、あまり手間をかけたくない時は専門業者にすると良いでしょう。
なお上述の数字は、ドア1枚に対する料金になります。ドアの枚数が多くなれば、2倍以上の料金がかかります。

扉に対するデッドニングの具体的な手順

ではDIYの場合、具体的にどうやってデッドニングの施工を行うかというと、基本的には3段階になります。まず1段階目は、内張りの取り外しです。
ドアのすぐ内側の箇所は「内張り」と呼ばれ、比較的簡単に取り外しできる構造になっています。まずは丁寧に内張りを外します。
2段階目は、その内張りの内部にある物の取り外し作業です。内張りの中には、色々な物が設置されています。専用のビニールが取り付けられていますし、ケーブル類なども設置されているのです。
そのビニールやケーブル類などは、ロードノイズを防いでくれる性能はありません。ですから一旦は取り外して、ロードノイズを防いでくれる制震材や吸音材などを取り付ける事になるのです。
ですから3段階目は、パネルにデッドニングの製品を取り付けていく事になります。その際、2枚のパネルに取り付けます。
車の扉の内張りを外してみると分かりますが、パネルは二層構造になっているのです。アウターとインナーの2種類のパネルがありますから、そこに吸音材を取り付けていきます。場所によっては、やや小さめな吸音材を取り付けてあげると良いでしょう。
なお吸音材を取り付ける時は、隙間は要注意です。隙間が空いてしまっていると、吸音材の効果が限定されてしまいます。
そして4段階目ですが、改めて内張りを取り付けば作業完了です。

天井部分のデッドニングの作業手順

また上側からのロードノイズが気になる時は、天井への施工も必要です。その具体的な手順は、下記の通りです。
まずは車の扉と同じく、内張り部分を外します。内張りの取り外しの所要時間は、おおむね1時間目安です。
内張りを取り外すと、内部にある鉄板が露出された状態になります。そこに油や汚れなどが付いている場合、拭き取っておきます。
その後は、天井と梁の間にシリコンを入れていきます。乾燥完了までの所要時間は、2時間目安です。
また一般外した内張りのパーツにも、デッドニングの道具を取り付けていきます。クッション材を取り付けるのが一般的ですが、熱が気になる時は断熱材を設置しても構いません。
そして上述のシリコンが乾いたら、いよいよ防音シートを天井に貼り付けていきます。天井部分は、かなりの面積があります。たいていのデッドニング用品は10倍以上のシートがセットになっていますが、それを全て天井に貼り付けます。天井が少々広い時は、Lサイズのシートを選んでおくと良いでしょう。
そして外した内張りを元に戻せば、作業完了です。

ボンネット部分に対するデッドニングの施工手順

またボンネット部分からの共振が気になる時は、ボンネットに対する施工も必要です。その手順ですが、まずはボンネットの上側部分の断熱材を取り外します。基本的には専用クリップなどで取り外しますが、作業自体はそれほど難しくありません。ただ断熱材が落下しないよう、注意が必要です。
断熱材を外し終わったら、デッドニングの小さめなシートを取り付けていきます。たいていはシルバー色のシートを取り付けますが、やり過ぎは禁物です。むやみにシートを取り付けてしまいますと、ややボンネットが重たくなってしまうからです。
またボンネットに対するデッドニングの場合、必ず専用のヘラなどを使用する必要があります。ボンネットという箇所には、やや鋭利な部品もあるからです。手を傷付けてしまう可能性があるので、ヘラを使う方が良いでしょう。
一通り貼り付け終わったら、一旦剥がした断熱材にスプレーを噴射します。剥がした以上、接着剤が取れたような状態になっているからです。ですから接着用のスプレーを噴射して、断熱材を元通りに取り付ければ、作業終了です。
上述のボンネット部分のデッドニングは、特に安価な車にはおすすめです。安価な車ですと、あまり静粛性が優れていない事も多いので、デッドニングを行うだけでもエンジンの音が気にならなくなります。