ガラスコーティングって何？効果,費用,施工方法お手入れを解説

まず初めに、１章ではガラスコーティングと他のコーティングを徹底解説していきます。車のコーティングには主に4種類存在します。ガラスコーティングを理解する前にカーコーティングの種類について見ていきましょう。

油脂コーティングの特徴

メリット

油脂コーティングのメリットは油の膜を塗装面に塗布することで、一時的な光沢が向上します。

デメリット

デメリットは１週間程度しか効果が持続しないため、毎週末にワックスがけを行う必要があります。また、ワックスが樹脂パーツ等に付着すると白く白濁してしまうこともあるため汚らしくなってしまいます。

樹脂コーティングの特徴

メリット

樹脂コーティングのメリットは油脂コーティング(ワックス)に比べ長持ちする点です。２ヶ月程度持続するためワックスがけの手間を省くことが出来ます。

デメリット

デメリットはガラスコーティングに比べ耐久性が低く、汚れづらさ等の効果も低くなる点です。

ガラス系コーティングの特徴

メリット

ガラス系コーティングのメリットは、油脂コーティングや樹脂コーティングよりも長持ちする点です。

デメリット

デメリットはガラスコーティングより耐久性が低く、熱や雨で劣化しやすいため、効果が無くなりやすくなってしまいます。また、塗装面に付着する微細な小傷が付着しやすくなります。

ガラスコーティングの特徴

メリット

ガラスコーティングのメリットはガラス質の硬い被膜を塗装面に形成するため、傷が入りづらく、汚れがコーティング被膜に固着しづらくなります。その為、汚れづらく洗車も楽になるのがメリットです。また、深みのある光沢を放つため輝きが増します。

デメリット

デメリットは施工費用が高額になってしまうのがデメリットと言えるでしょう。しかし、長期的な視点で費用を見るとトータルコストは安くなります。

以上、車のカーコーティングには４種類あり、その中で最も寿命や効果効能が高いのがガラスコーティングとなります。

関連記事：【車のコーティングの種類は全６種類】

２章では、ガラスコーティングの基本について徹底解説していきます。

ガラスコーティングの効果・メリット

ガラスコーティングの効果メリットは下記の通りとなります。

メリット①　寿命・耐久性が高い

ガラスコーティングを施工すると寿命が３～５年と長持ちするため、その間は洗車だけでも十分に綺麗な状態を保つことが可能となります。また、洗車は水洗いのみでよいため洗車の手間も軽減させることが可能となるのです。

メリット②コーティング被膜が固く、傷が入りづらい

ガラスコーティングはガラス質の被膜を塗装面に形成するため非常に硬いコーティング膜が形成されます。その為、洗車時に付着する微細な小傷(スクラッチ)が付着しづらくなるので長期間愛車を綺麗な状態に保つことが可能となります。

メリット③　紫外線による劣化を抑える

車の塗装面は紫外線が当たることで色あせたり、ひどい場合には塗装が剥離します。しかし、ガラスコーティングを施工することで、紫外線をカットするため、塗装面の色あせや剥離を防止することが出来るのです。

メリット④　油性系汚れが付着しづらくなる

最後のメリットは油性系汚れが付着しづらくなることです。ガラス被膜は油性系汚れを弾くため、塗装面に埃や汚れが付着しづらくなります。また雨が降ることで汚れが比較的流れ落ちてくれるため洗車の頻度を減らすことも可能となります。

ガラスコーティングの欠点・デメリット

続いてはデメリットをお伝えします。

デメリット①　施工費用が高額

ガラスコーティングの最大のデメリットは施工費用が高額という点です。トータル的かかる費用を計算すると他のコーティングより安くなりますが、短期的な視点で見ると施工費用が光沢というのがデメリットとなります。

デメリット②　コーティング施工するのに１日かかる

ガラスコーティングは施工期間が１～２日程度要します。その為、車をコーティング業者に預けなければならないためその間、車に乗れなくなってしまいます。しかし、施工店によっては無料の代車等が準備されているので、安心しましょう。

以上がメリット、デメリットでした。

ガラスコーティングの寿命・耐久性ってどれくらい

先ほどもお伝えしましたが、ガラスコーティングの耐久性は３～５年程度となります。この耐久性・寿命は駐車環境と洗車の頻度によって変わってきます。ガラスコーティング施工後、汚れた状態で長時間放置すればするほどコーティング被膜が痛んでいくのでマメに洗車するようにしましょう。

ガラスコーティングの種類・水弾き

ガラスコーティングには３つの種類(水弾き)が存在します。①撥水タイプ②疎水タイプ③親水タイプの３種類です。この水弾きの種類でメリット、デメリットが変わってくるので駐車環境や好みに合わせて選ぶようにしましょう。
関連記事：車のコーティングの３つの水弾きのメリット、デメリットを解説

ガラスコーティングの保証

ガラスコーティングには施工すると保証が付きます。この保証とは、車のコーティングが施してあることを証明する保証書となり、万が一自己やいたずらで車を修理する必要が発生した際にガラスコーティングの費用(損害箇所)を車両保険や任意保険にて修理費用を保険会社が負担してくれます。保障期間は施工するコーティングによって異なるので、ガラスコーティングを施工する前に、何年保証がつくのか確認しておきましょう。

ガラスコーティングの保証対象外

ガラスコーティングの保証対象外となるものは、光沢が低下した、水シミが付着した、汚れが取れない、水弾きが低下した。等のものは対象外となります。何故ならば、ガラスコーティングを施工しても全くお手入れをしなかったら、コーティング被膜は劣化して光沢が低下したり、水弾きが低下してしまいます。その為、任意保険や車両保険などの車両修理に該当しなければ保証の対象外となりますので予め理解しておきましょう。

以上、ガラスコーティングの基本についてお伝えしました。ガラスコーティングの効果についてもっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事：ガラスコーティングのメリットとデメリットとは

この章では、ガラスコーティングが施工できる業者と費用相場についてお伝えしていきます。

ガラスコーティングの費用相場

ガラスコーティングの施工費用相場

・SSサイズ(軽自動車)：約50,000～70,000万程度
・Sサイズ(ポルシェケイマン)約60,000～100,000万程度
・Mサイズ(ベンツCクラス)約80,000～120,000万程度
・Lサイズ(ベンツSクラス)約90,000～130,000万程度
・LLサイズ(アルファード)約100,000～150,000万程度

以上が、ガラスコーティングの費用相場でした。この費用相場は施工するコーティング剤やショップによっても異なります。実際にカービューティーアイアイシーで施工した場合の費用は下記の通りとなります。

カービューティーアイアイシーのガラスコーティング施工費用

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コーティング専門店に依頼する

コーティング専門店は取り扱うコーティング剤が豊富なため、ご自身にあったコーティング剤を提案してくれます。また、取り扱うコーティング剤も優れた商品が多いため、持続性や効果効能が高いので、愛車を綺麗に保ちたいと考えている方に最適です。

カーディーラーに依頼する

カーディーラーのコーティングは車の点検や、新車納車時にコーティングしてくれるため業者に持ち込まなくてよいので手間がかかりません。しかし、コーティングの種類が少ないため最適なコーティングが施工しづらいことと、外注業者に依頼をするためカーディーラーに仲介マージンがかかってしまうのがデメリットと言えます。

板金塗装業者、カー用品店に依頼する

カー用品店や板金業者のコーティングは安価な費用でコーティングできます。しかし、コーティングサービスを片手間に行っているため、技術力や取り扱う商品の性能が低いケースが多いので価格重視でコーティングを検討している方に最適です。

ガソリンスタンドに依頼する

ガソリンスタンドも気軽にコーティングを依頼することが出来ます。しかし、風通しの良い場所でコーティングを施工するため、排気ガスなどの油分が付着してしまいコーティングの密着性が低下してしまいます。また、砂利や埃が塗装面に付着した状態でコーティングが施工されるので細かい傷の原因にもなります。とりあえずコーティングしておきたいと考えている方に最適です。

関連記事：ディーラーコーティングと専門店の違いを徹底解説
関連記事：ガソリンスタンドのコーティングってぶっちゃけどうなの？

ガラスコーティングを自分で施工する場合は準備する道具や正しい施工手順や注意点を理解した上でコーティングをすることが成功の秘訣です。この章では、ＤＩＹ でコーティングする方法をご紹介します。

準備する道具

ガラスコーティングを自分で行う際に準備する道具は下記の通りとなります。下記の道具があれば誰でも簡単にコーティングを施工できるので準備するようにしましょう。

カーシャンプー(必須)

コーティング施工前の洗車作業で使用するカーシャンプーです。

鉄粉除去剤＆鉄粉除去粘土(任意)

塗装面を触った際にざらざらとした異物が付着している場合は鉄粉除去が必要となります。鉄粉除去剤を塗装面に噴霧し、鉄粉除去粘土を使用して擦ることで塗装面に付着した鉄粉が取り除けます。

イオンデポジット除去剤(必須)

洗車後の塗装面にイオンデポジット除去剤を塗布することで、表面に付着している水道水のミネラル膜や酸性雨のシミを取り除くことが出来ます。

脱脂クリーナー(必須)

車のコーティング施工前に油分を除去する際に使用する脱脂クリーナーです。脱脂クリーナーを使用することでコーティングの密着性も向上します。

マイクロファイバークロス(必須)

コーティングを拭き上げる際に使用します。塗装面に細かい傷をつけないためにも出来るだけ柔らかいマイクロファイバークロスを用意しましょう。

ガラスコーティングの施工手順

1.洗車作業

車の表面に付着している汚れ(砂利や泥)を洗車作業にて落としていきます。

2.鉄粉除去

鉄粉除去剤を塗装面に噴霧し、鉄粉除去粘土を使用して塗装面に付着した鉄粉(異物)を取り除きます。
※塗装面に鉄粉(ざらつき)が無ければ不要です。

3.スケール除去

イオンデポジット除去剤をマイクロファイバークロスに付着させ、塗装面に塗り込んでいきます。その後水拭きで拭き上げて完成です。この作業で、塗装面に付着したミネラル膜や水アカ、水シミを取り除いていきます。

4.脱脂作業

脱脂クリーナーをマイクロファイバークロスに付着させ、塗装面に塗り込んでいきます。その後、乾いたクロスで拭き上げます。

5.ガラスコーティングの塗り込み

ガラスコーティングを１パネルごとに縦横均等に塗り込んでいきます。気温が高い日はコーティング剤が固まってしまうので４０㎝四方程度を目安に塗り込んでいきましょう。

6.ガラスコーティングのふき取り

ガラスコーティングを塗布後、１分ほど乾燥させてから拭き取りを行います。コーティングの拭き残しが無いように念入りにチェックしましょう。

自分で出来るガラスコーティングの施工動画

以上、自分で出来るガラスコーティングの施工方法でした。次はガラスコーティング施工後のお手入れ方法について見ていきましょう。
関連記事：自分でガラスコーティングをプロレベルに仕上げる方法

ガラスコーティング施工後は洗車やお手入れを行うことでコーティングの寿命の延ばすことが可能となります。正しいお手入れで愛車の美しさを保ちましょう。

ガラスコーティング後は水洗いでOK

ガラスコーティング施工後は基本水洗いでokです。コーティングしてある車は汚れが弾くため、水洗いのみでも綺麗になります。しかし、可能であればカーシャンプーを使用することで、洗車スポンジと塗装面の摩擦が減るため、細かい傷が入りづらくなります。時間をかけて丁寧に洗うことが愛車を綺麗に保つ秘訣となりますのでカーシャンプーを使用してあげましょう。下記記事でガラスコーティング施工後の正しい洗車方法を解説しておりますのでご覧ください。
関連記事：ガラスコーティングは水洗いでok！

ガラスコーティング車は洗車機NG

ガラスコーティング施工車は洗車きはＮＧです。何故なら、ガラスコーティングをした車に洗車機をかけてしまうと、洗車機の摩擦で塗装面に細かい傷がついてしまいます。いくら硬いコーティング被膜でも洗車機に入れてしまったら傷が入ってしまいますので洗車機に入れるのはやめましょう。下記関連記事で洗車機に入れていけない理由を徹底解説しておりますので参考にして下さい。
関連記事：ガラスコーティング車は洗車機ＮＧ,理由を解説

ガラスコーティングした車の洗車頻度

ガラスコーティングした車は洗車を適度に行うことで、コーティング被膜の寿命を延ばすことが可能となります。しかし、駐車環境やボディカラーによって最適な洗車頻度は異なりますので下記のイラストを参考にして下さい。

上記のように駐車環境で汚れやすさが変わり、ボディカラーで塗装面にかかる負担が変わります(濃色車は熱による劣化を受けやすい)ので、イラストの最適な洗車頻度を意識してお手入れするようにしましょう。

ガラスコーティングを長持ちさせる方法

ガラスコーティングを長持ちさせる方法はコーティングメンテナンスを行うことです。３年、５年耐久のコーティングを施工してもコーティングメンテナンスを行わなければ、コーティング被膜に汚れが蓄積してしまいます。汚れが蓄積した状態で放置してしまうとコーティング被膜が痛んでしまい持続性が低下してしまうのです。長持ちさせるためにも１年に１回はコーティングメンテナンスを行うようにしましょう。
関連記事：コーティングメンテナンスとは？必要性と頻度を解説

ここまでがガラスコーティングの基本性能や施工後のお手入れについて解説してきました。

〇年耐久を鵜呑みにしてはいけない

〇年耐久と記載されたコーティングを鵜呑みにしてはいけません。〇年耐久と記載されていても、お手入れを怠ったり、駐車環境が悪環境であれば、コーティング本来の耐久性が低下してしまい持ちません。〇年耐久を鵜呑みにせずコーティングするようにしましょう。

価格で惑わされてはいけない

価格で惑わされるのも注意して下さい。安かろう悪かろうではありませんが、安いのは理由があります。材料費が安かったり、人件費が安かったり、設備が古くコストをかけていなかったりなど、必ず理由があります。コーティングを選ぶのに価格は一つの指標となりますが、価格だけで判断するのはやめましょう！

ガラスコーティング施工後は必ずお手入れすること

5章でコーティング施工後のお手入れについて解説しましたが、必ずお手入れするようにしましょう。コーティング本来の効果や持続性を持たせるためにもお手入れが重要となります。

ガラスコーティング施工後にワックスはＮＧ

ガラスコーティング施工後にワックスもＮＧです。ワックスの原料は植物の油から採取されるため、コーティング被膜に油の膜を張ることで、一時的な艶はでますが、防汚性効果(よごれづらさ)が低下してしまいます。コーティング本来の効果を発揮できなくなってしまうため絶対に行わないようにしましょう。
関連記事：ガラスコーティング施工後にワックスがＮＧな理由

ガラスコーティングは必ず専門店に依頼すること

ガラスコーティングを施工しようと決めたら必ず専門店に依頼しましょう。専門店は専任の職人が作業してくれるため、仕上がりが確実です。専用の設備が充実しているため、コーティング本来の効果を発揮することが出来ます。また、コーティング施工後のメンテナンスなどのアフターフォローも充実しているので愛車を長く綺麗に保てます。必ず専門店に依頼しましょう。
関連記事：優良ガラスコーティング専門店９選

以上、ガラスコーティングの注意点でした。

ガラスコーティングについて解説してきましたが如何でしたでしょうか？
車のガラスコーティングとは、塗装面にガラス質の被膜を張る作業を行います。塗装面にガラス質の被膜で覆うことで、汚れが固着しづらくなったり、光沢が向上したり、傷が入りづらくなります。愛車を長く綺麗に保たせるのがガラスコーティングです。

他のコーティングに比べ寿命、耐久性が高いため、長く愛車を綺麗に保ちたいと考えているならガラスコーティングを行うようにしましょう。また、ガラスコーティングは自分でも施工することが可能となりますが、専門店コーティングの方が仕上がりや使用する材料(コーティング剤)が優れているため効果効能が高くなります。コーティングを施工するなら専門店に依頼するようにしましょう。

そして、実際にガラスコーティングを施工したなら、施工後のお手入れ(洗車とメンテナンス)と注意点に気を付け愛車を長く綺麗に保たせて頂ければと思います。この記事を読んだ方の愛車が輝き、快適なカーライフをお過ごしいただけることを願っております。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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