車に付着した花粉シミを取り除く方法|花粉対策の知識

春の暖かさに誘われて、ドライブにでかけよう！としたある日
「愛車が花粉まみれになっている･･･」
と驚かれたことはありませんか？

春のシーズンは花粉が多く飛び交います。また、花粉によって車に花粉シミが付着することもあります。

今回はそんな車の花粉シミを自分で消す方法とシミを付着させないための対策をお伝えさせていただきます。

花粉シミ取りの参考にしていただければ幸いです。

1章.花粉シミが付着してしまう原因

杉花粉やヒノキ花粉などによるアレルギーに悩まされている方が増えてきます。
そんな中、人だけではなく車にも害を与えているのが「花粉」です。

以下の画像は花粉シミが塗装面にまで浸食してしまった画像です。

花粉　シミ　花粉シミ

画像のように塗装面に斑点のシミを付着させています。
花粉の粒子が塗装面に付着しているだけでは影響はありませんが、水分に触れることによって花粉の粒子が破壊されて、ペクチンと言われる物質が出ます。このペクチンが塗装の中に浸透してしまい、シミを付着させてしまうのです。

花粉が最も多いのは2月～4月となり、この期間は特に注意が必要になります。

万が一、花粉のシミが付着してしまっていても焦らないようにしましょう！シミが出来ているからといってコンパウンドやシミ除去剤を使用すると塗装面に細かい傷を付着させてしまったり、コーティング被膜を剥がしてしまう事にもなります。

2章.車の花粉シミを取り除く4つの方法

花粉シミを取り除く方法はただ一つ、熱を加えて除去する方法です。
シミの原因であるペクチンは熱によって分解されるため、薬品を使用したり磨くことをしなくてもシミを消すことができます。かえって薬品を使用したとしても塗装に付着したシミを取り除くことは出来ません。

4つの除去方法
①お湯をかけて塗装面を温める
②炎天下で車を温める
③ヒートガンを使用して強制的にシミを乾燥させる
④夏場までシミを放置する

①お湯をかけて塗装面を温める
花粉のシミを取り除く1つ目の方法は沸騰させたお湯を車体にかけることです。花粉のシミは塗装面の温度が70℃以上に温めることで消すことが可能です。
予め車体にマイクロファイバークロスなどのウエスを置いておき、沸騰させたお湯をかけるだけで除去できます。しかしこのやり方では除去できる範囲が少ないため、時間がかかってしまいます。

②炎天下で車を温める

炎天下で車体を放置していると気温が高い日であれば濃色車のボディは約50℃ほどまで温まります。
この状態で数時間放置していれば簡単にシミを取り除くことが出来ます。

③ヒートガンを使用して強制的にシミを乾燥させる
気温や天候に左右されずにシミを取り除きたい場合はホームセンターなどでヒートガンを購入し塗装面を強制的に温める方法も効果的です。
熱を加えることに意識して温めすぎてしまうと塗装が溶けてしまったり、プラスチックパーツが変形しないように注意しながら作業しましょう。高性能のヒートガンは温度設定もあるので60℃～70℃に設定しておくとよいでしょう。

④夏場までシミを放置する
車に付着するシミとして一般的に知られているのは水シミ（イオンデポジット）が挙げられ、これは時間が経過するほど除去が困難になります。
しかし、花粉シミは半年放置しても熱で消えるため焦る必要はありません。
除去方法の①～③を行うのが面倒な方は夏場の気温が高くなるまで待ってから炎天下で放置するとよいでしょう。炎天下で数時間すれば自然と消えてしまいます。

以上、花粉シミの除去方法でした。
熱で簡単に除去できるとはいえ、付着したボディは見栄えが悪くなるため気持ちの良いものとはいえませんね。。