親水カーコーティングの特徴やメリット・デメリットをプロが解説

車のガラスコーティングを施工する上で親水コーティングを検討しているのではないでしょうか?親水コーティングは従来のコーティングと異なり、イオンデポジットやウォータースポットが圧倒的に付着しづらい商品となります。今回の記事では、親水コーティングのメリットや費用を徹底解説していきます。

また、カービューティーアイアイシーで取り扱うおすすめの親水コーティングやDIYで施工できる親水コーティングもご紹介して参りますので、コーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。

今回の記事を読んで豊かなカーライフが実現できれば幸いです。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。

1章 車のコーティングの3つの水弾きの違い

車のコーティングには主に3つの水弾きが存在します。①親水(親水)タイプ②撥水(撥水)タイプ③疎水(疎水)タイプor滑水(かっすい)タイプです。下記図のように親水タイプのコーティングは水滴の接触角度が鈍角で、水滴が塗装面に馴染む性質があるため、雨が降った後に塗装面に水滴が残留しづらくなります。
その為、水滴が乾くことによって付着するシミ汚れを軽減させることが出来る製品です。

親水コーティングの水はじき

まずは、簡単に各種水弾きの解説をしていきます。

【撥水性の特徴】

撥水性とは読んで字のごとく、水をはじく性質があるコーティングです。水がコロコロ弾くコーティングは洗車をしていて気持ちがいいという点と、洗車時に水玉に汚れが集まり落ちやすいというメリットも兼ね備えております。塗装面と水玉の接触角度によって、撥水や親水という分類がされているのです。この水玉の接触角度という値でコーティングの撥水か親水かを表すのです。撥水と区分されている接触角度は90度以上となり、強撥水と言われているコーティング剤は110度以上となります。どのコーティングを選ぶかは、お好みで選ぶことと、駐車環境や洗車の頻度によってコーティングを選ぶことが先決です。

【疎水性の特徴】

疎水性の水滴の接触角度は60度前後といわれております。撥水タイプのコーティングに比べシミが付着しづらくなった商品です。水を弾かせたいがシミを極力付けたくないという方におすすめのコーティングとなります。

【親水性の特徴】

親水性コーティングは水をかけてもベターと水が塗装面になじみます。水滴の接触角度は40度以下とされております。親水タイプは撥水のようなコロコロにはじくコーティングとは異なり水玉になりづらいコーティングとなります。

2章 撥水・疎水・親水のメリット,デメリット

2章では、撥水、疎水、親水のメリット,デメリットを詳しく解説していきます。

撥水性のメリット

撥水コーティング

撥水タイプのコーティングのメリットは光沢に優れるという点です。また、水滴がコロコロと弾くため、コーティングを施工しているという実感が得られやすくなり、洗車時の汚れ落ちもよいのが撥水コーティングのメリットとなります。

撥水コーティングのメリット

①水玉がコロコロ弾くため気持ちがいい
②撥水コーティングは光沢に優れる
③洗車時の汚れ落ちが最もよい

上記、3項目が主なメリットとなります。続いては、デメリットを見てみましょう。

撥水性のデメリット

撥水タイプのデメリットは雨が降った後に塗装面に水滴が残留しやすくなります。また、水滴に直射日光が当たるとレンズの役割を果たして、塗装面にイオンデポジットやウォータースポットが付着させやすくなります。疎水性や親水性コーティングに比べるとシミが付着しやすいというのがデメリットとなります。

疎水性のメリット

疎水コーティング

疎水タイプのメリットは、撥水タイプよりも水滴の角度が鈍角になるため、塗装面に水滴が残留しづらくなります。また、水滴の角度が鈍角になることでレンズ効果の役割でイオンデポジットやウォータースポットの付着がしづらくなります。水を弾かせたいがシミを付着させたくないという車両におすすめのコーティングです。

疎水タイプのメリット

①撥水に比べイオンデポジットなどのシミが付着しづらい
②光沢に優れており輝きがよい
③水弾きが良いため気持ちが良く洗車時の汚れ落ちもよい

疎水性のデメリット

一方、デメリットは小雨時のような雨だと撥水のように水は弾くため塗装面に水滴が残留しやすくなります。その為、イオンデポジットなどのシミが発生しやすくなるのがデメリットと言えるでしょう。確実に水垢やイオンデポジットを防ぐとなると親水ガラスコーティングに勝るものはないのです。

親水性のメリット

親水コーティングの水弾き

親水コーティングの最大のメリットは水滴が塗装面に残留しづらくなり、レンズ効果によるイオンデポジットとウォータースポットの付着を大幅に軽減させた商品となります。各種水弾きの中で最もシミが発生しづらいコーティングとなり青空駐車や濃色車のボディにおすすめの商品です。また、雨が降ると汚れが比較的流れ落ちてくれるため洗車の頻度を減らせるというメリットも備えています。

親水コーティングのメリット

①レンズ効果によるシミの発生を大幅に軽減
②セルフクリーニング効果による洗車頻度を減らせる

親水性のデメリット

一方、デメリットは親水タイプは水滴が弾かないためコーティングが掛かっている実感が得られづらくなります。また、洗車時や雨天の際に水滴が弾かないのでちょっと物足りないと感じる方も多いのがデメリットと言えます。

3章 親水のガラスコーティングがおすすめの方

親水ガラスコーティングがおすすめの方

上記、マップのように愛車の駐車環境と洗車頻度によって最適なコーティング(水弾き)は異なりますので上記、マップを参考にコーティングを選ぶましょう。また、親水コーティングは各種コーティングの中で最もイオンデポジットなどのシミが発生しづらいため、シミを出来るだけ防ぎたい!と考えているオーナー様、駐車環境や洗車の頻度の有無に限らず親水コーティングを選ぶようにしましょう。

4章 IICで出来る親水ガラスコーティング

この章では、カービューティーアイアイシーで施工できる親水タイプのガラスコーティングをご紹介します。

人気NO1 セラミックシールド

セラミックシールドの特徴

セラミックシールドはナノセラミック技術によるセラミック被膜を形成します。従来のガラスコーティングと異なり被膜硬度が高いため、塗装面にスクラッチ傷などが入りづらく塗装面の輝きを長期間持続させます。また、耐薬品性能に優れているため、酸性雨や融雪剤などの酸性物質やアルカリ物質からの劣化が受けづらい商品となっているため塗装面を長期間守り続けます。

セラミックシールドの詳しい内容はこちら

人気NO2 SCHILD®親水ガラスコーティング

SCHILD®ガラスコーティング親水

SCHILD®ガラスコーティングは自社開発のガラスコーティングとなります。3年耐久のコーティングシステムとなり、撥水と親水からお選び頂くことは可能となります。手軽にコーティングしたい方におすすめのコーティングとなります。

SCHILD®ガラスコーティングの詳しい内容はこちら

人気NO3 クォーツガラスコーティング

クォーツガラスコーティング親水

クォーツガラスコーティングは1980年に開発され、支持され続けたロングセラー商品です。クォーツガラスコーティングは特殊な施工技法を施し、塗装面にガンスプレーで吹き付け塗布にてコーティングを施すため、隅々までコーティングが施工できてしまうという点です。また、水玉の接触角度も40度以下となるので、イオンデポジットなどのシミ汚れが劇的に付着しづらくなります。ポリシラザンという原料のガラスコーティングなので被膜高度も9Hと非常に硬い製品になります。

クォーツガラスコーティングの詳しい内容はこちら

ポイント:1 汚防性効果

汚防性効果

撥水性の油成分を使用した溶剤とは異なり、完全無機質のガラス膜は弾かず塗装面に水分が馴染みます。親水効果に優れたガラスを使用することで油性の汚れは寄せ付けません。仮に汚れが付いた場合も水洗いで簡単に落とせます。

ポイント:2 表面硬度

表面硬度

一般的なワックスや表面の軟らかいコーティングには油汚れが吸収され水垢などの原因です。そしてクォーツガラスコーティングには最先端の表面硬度測定法で一般的なコーティングの約15倍の硬さであると実証されておりますので表面に汚れが入り込みません。
では実質雨染みが付かないのでしょうか?

当然お手入れが悪ければ雨染みは付着してしまいます。時には洗車では取れないシミも付着することがあります。ですが、施工店でのメンテナンスで綺麗に取れてしまうのであまり気にしなくても良いと言えるでしょう。

これまでクォーツガラスコーティングについて話して参りましたが、野外駐車や濃色車には絶品ということです。耐雨染み性に優れたクォーツガラスコーティングはあなたの愛車を長期間綺麗に持続してくれるでしょう。

5章 IICで親水タイプのコーティングをする際の価格

5章では、親水タイプのコーティングを施工する際の価格をお伝えしていきます。

セラミックシールドの施工価格(1層コート)

コーティング基本セット フルコース(研磨作業込)
サイズ 基本セット 新車直納
特別価格
サイズ ミドルフィニッシュ ハードフィニッシュ
SS ¥111,200 ¥100,000 SS ¥178,000 ¥204,400
S ¥125,000 ¥112,500 S ¥200,200 ¥229,900
M ¥138,900 ¥125,000 M ¥222,500 ¥255,000
L ¥159,700 ¥143,700 L ¥255,800 ¥293,800
LL ¥183,600 ¥165,300 LL ¥289,200 ¥332,100
XL ¥211,200 ¥190,100 XL ¥311,500 ¥357,700

セラミックシールドの商品ページはこちら

SCHILD®ガラスコーティングの施工価格

 

コーティング基本セット フルコース
サイズ 基本セット 新車直納
特別価格
サイズ ミドルフィニッシュ ハードフィニッシュ
SS ¥79,200 ¥71,200 SS ¥129,300 ¥148,700
S ¥89,100 ¥80,100 S ¥145,500 ¥167,300
M ¥99,000 ¥89,100 M ¥161,700 ¥185,900
L ¥113,800 ¥102,400 L ¥185,900 ¥213,800
LL ¥128,700 ¥115,800 LL ¥210,200 ¥241,700
XL ¥138,600 ¥124,700 XL ¥226,300 ¥260,300

SCHILD®ガラスコーティングの商品ページはこちら

クォーツガラスコーティングの施工費用

 

コーティング基本セット フルコース
サイズ 基本セット 新車直納
特別価格
サイズ ミドルフィニッシュ ハードフィニッシュ
SS ¥79,200 ¥71,200 SS ¥129,300 ¥148,700
S ¥89,100 ¥80,100 S ¥145,500 ¥167,300
M ¥99,000 ¥89,100 M ¥161,700 ¥185,900
L ¥113,800 ¥102,400 L ¥185,900 ¥213,800
LL ¥128,700 ¥115,800 LL ¥210,200 ¥241,700
XL ¥138,600 ¥124,700 XL ¥226,300 ¥260,300

クォーツガラスコーティングの商品ページはこちら

6章 プロがおすすめする自分で出来る親水DIYコーティング

SCHILD®グラッテ

プロにコーティングをお願いすると10万程度の予算がかかってしまいます。出来るだけ安価にコーティングをしようと考えているなら、DIYコーティングも施工することが可能となります。今回ご紹介する親水タイプのDIYコーティングはSCHILD®ガラスコーティングです。シルトガラスコーティングはコーティングプロショップのIICが検証を重ね自分でも施工しやすく、持続性や耐久性が高い商品を開発しました。

SCHILD®ガラスコーティング親水タイプは耐シミ性能に優れたコーティングですので自分でコーティングをするならSCHILD®ガラスコーティングがおすすめです。

親水ガラスコーティング 通販

7章 やっぱり水を弾かせたいと思ったら疎水コーティング

撥水コーティング

車のコーティングは水弾きがコロコロした方が気持ちがいいですよね。親水コーティングは水滴が水が塗装面に馴染むためコーティングが効いている実感が得られづらくなります。やっぱり水滴を弾かせたいと思ったら疎水コーティングがおすすめとなります。疎水コーティングは親水に比べイオンデポジットが付着しやすくなりますが、洗車の頻度を月2回以上行うことでシミが付着しづらくなります。

IICおすすめの疎水タイプのコーティング

FEYNLABヒールプラスト

No,1 FEYNLABヒールプラス »

FEYNLABヒールライト

No,2 FEYNLABヒールライト »

セラミックPro9H

No,3 セラミックプロ9H »

IICではコーティングコースを7種類以上、ご用意しておりますのでお気軽にご相談下さい。

まとめ

今回の記事では、親水タイプのガラスコーティングについてみてきました。親水タイプのコーティングは各種コーティングの中で最もシミが付着しづらい商品となります。そのため青空駐車や濃色車に最適なコーティングとなります。あまり洗車ができないというオーナー様は親水タイプのコーティングを選ぶようにしましょう。

しかし、水滴が塗装面に馴染むため水弾きがあまりよくありません。その為コーティングが効いてる実感が得られづらくなりますので、水弾きを好む方は疎水タイプや撥水タイプのコーティングを選ぶようにしましょう。

今回の記事を読んでコーティング選びの参考にして頂ければ幸いです。

参考になる記事:自分でガラスコーティングをやる際のポイント