ガラスコーティングとは

車を購入したら愛車を美しく保つためガラスコーティングを検討しませんか?

最近では、新車を購入するとディーラーでガラスコーティングを進められたり、ガソリンスタンドで燃料を補給していたらガラスコーティングを進められるなんてことも少なくありません。

しかし、多くの方がガラスコーティングについて理解していないのも事実です。

ガラスコーティングについて理解せずにコーティングをしてしまうと思ったような効果が得られなかったり、寿命が短くなってしまったり、ガラスコーティングで失敗してしまう。なんてことにも繋がります。

この記事では、ガラスコーティングの基本性能やメリット、デメリットをお伝えすると同時に費用相場やおすすめのコーティング施工店などをコーティングプロ歴18年の著者が詳しくお伝えしていきますので参考にしてください。

ガラスコーティングとは

ガラスコーティングの効果をプロが比較効果が高い商品2

ガラスコーティングとはガラス被膜を形成するコーティング膜を塗装面に覆う作業のことです。
現在のカーコーティングの中でも最も性能が高いとされているガラスコーティングは耐熱性、耐久性、防汚性効果など様々な面で性能が高い製品です。

ガラスコーティングの必要性

そもそも、ガラスコーティングって必要なのでしょうか?
実は、ガラスコーティングはしない方がいい人もいるのが事実です。ガラスコーティングの目的は愛車の塗装面を綺麗に保たせることや洗車などのお手入れを楽にさせるために施工します。

愛車の美観(美しさ)を求めない方やガラスコーティング施工後、全く洗車をしない方はコーティングは不要といっても過言ではありません。
何故なら、コーティング施工後にお手入れをしなければコーティング被膜に汚れが固着してしまい洗車では取れなくなったり、イオンデポジットなどのシミが付着してしまうためコーティングがすぐに剥がれてしまいます。

ガラスコーティングがおすすめの方
新車のような状態を長く維持したい
洗車など、日常のお手入れを楽にしたい
資産価値として車を保有している方上記、1つでも当てはまればコーティングがおすすめです。

ガラスコーティングの効果

ガラスコーティングを施工することで、ボディ表面に強固なガラス被膜が形成されます。被膜が形成されることで得られる効果は以下の通りです。

得られる効果
・汚れの固着を防ぐ「防汚効果」
・撥水性能により少量の雨水でも汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」
・ボディを紫外線や薬品(融雪剤など)から守る「耐紫外線・耐薬品効果」
・徹底した下地処理と厚みのある被膜形成による「光沢と艶の付与」
・撥水性能によるお手入れの手軽さと拭き傷を防ぐ「耐擦り効果」

このように、ガラスコーティングは愛車をキレイな状態で維持するうえで役立つ効果がたくさん備わります。
お手入れに関しては、撥水性能が備わるため、洗車後の水の拭き取りやすさに圧倒的な違いが生まれます。
拭く回数が減るだけでなく、強固な被膜により拭き傷(線傷)によるくすみが発生しにくくなります。

カーコーティングの基本知識

ガラスコーティングってしない方がいい失敗談と施工するべき理由1

カーコーティングには、様々な種類のコーティングが存在します。コーティングの種類によって特徴や効果効能が異なるためカーコーティングの種類を理解しておくことが重要です。

この章では、ガラスコーティングやその他のコーティングについて詳しく見ていきましょう。

カーコーティングの種類

カーコーティングには、カーワックス・ポリマーコーティング・ガラスコーティング・セラミックコーティングの主に4種類存在します。これらのコーティングで特徴や効果効能、寿命、費用が異なるので自分に最適なコーティングを選ぶ必要があります。

ガラスコーティングと他のコーティングの違い

上記図のように費用や求める効果、寿命に応じてコーティングを選びましょう。では、具体的にどのように違うのか見てきましょう。

カーワックス

固形タイプのワックス

カーワックスは植物から採取されるカルナバ蝋を原料にしたカーコーティングです。
特徴として油の膜を塗装面に載せるタイプのコーティングのため、塗装に結合しません。

メリットは、自分で簡単に施工できる商品で施工費用も数千円と安価に施工できます。
一方で、熱に弱く、洗車や雨などで流れ落ちてしまいやすく、寿命は1~2週間程度しか持続しないというデメリットがあります。

ポリマーコーティング

ポリマーコーティング

ポリマーコーティングはシリコンやフッ素、レジンなどの(有機化合物)を原料とし,特徴としてワックスより寿命が長く6カ月程度持続します。
塗装面に結合するタイプのコーティングのため、洗車や雨で剥がれづらいといったメリットがあります。

一方で、有機化合物を原料としているため有機系汚れ(排気ガス、油汚れ)が付着しやすいといったデメリットがあります。

ガラスコーティング

ガラスコーティング

ガラスコーティングはガラス成分(無機溶剤)を原料とし,ポリマーコーティングよりも寿命が長く、3~5年程度持続するだけでなく、耐熱性や硬度が高いため自然に剥がれづらい商品となります。

また、無機溶剤を原料としているため有機系汚れが付着しにくく、光沢にも優れる一方、ポリマコーティングに比べ費用が高額になるといったデメリットがあります。

セラミックコーティング

セラミックコーティング

セラミックコーティングはセラミック分子加工物を原料とし、特徴としては耐薬品性に優れるため一度硬化すると溶剤では剥がせないほど強固な被膜を形成します。

酸性雨や海風、除雪剤などのアルカリ性物質から塗装を強固に守ります。
一方で、施工が難しいため一部の業者でしか施工することができません。費用も高額になるケースが多いのが現状です。

ガラスコーティングの膜厚や撥水性能の種類

コーティングの効果や持続性に大きく影響するのが「膜厚」です。
硬さだけでなく、被膜が厚いほど各効果の寿命が長くなりやすく、深みのある艶が生まれます。

各コーティングの一般的な膜厚

・ワックス:10μ前後
・ガラスコーティング:0.3μ前後
・セラミックコーティング1~12μ前後

ワックスに関しては、膜が厚いものの、前述した通り被膜が非常に弱く紫外線などのダメージを受けやすいため、効果が高いというわけではありません。
そして、現在主流であるガラスコーティングですが、実は1ミクロンにも満たないほどの膜厚です。

ただし、ガラス繊維で強固な被膜を形成させるため、耐久性に優れています。また、近年では、塗装にガラス繊維が浸透するものや、重ね塗りが可能な商品もでてきており、1ミクロン以上の被膜を形成するガラスコーティングも出てきています。

コーティングの撥水性能の種類

撥水系
水を最も強く弾くタイプで、少量の水で汚れを洗い流せる「セルフクリーニング力」に優れている一方で、細かい水玉ができやすく、放置するとシミができやすい。

親水系
水がまとまって引いていくタイプの撥水性能で「セルフクリーニング力」は低めであるものの、水玉ができにくくシミを防ぎやすい。

滑水系(疎水系)
撥水と水の弾き方が似ているものの、ボディに水玉が残りにくく、撥水と親水の両方の良さを取り入れたような性能。

駐車環境やお手入れ頻度にもよるため、一概には言えないものの、撥水系は白やシルバーといった淡色車、親水系は黒や青といった濃色車に最適と言われています。

あくまでも一般論であるため、施工の際には専門店のスタッフに相談することをおすすめします。

ガラスコーティングの費用相場

約50,000~150,000円となります。ガラスコーティングの費用は依頼する業者や商品,車種サイズなどにによって価格は異なりますが平均してこの金額が必要になります。

ガラスコーティングとは他のコーティングと何が違うの8

※上記価格はあくまで相場となり依頼するコーティングの種類によって異なります。

ガラスコーティングは自分でも施工できる

ガラスコーティングは、自分でも施工することができます。
近年は、市販のコーティング商品も増えてきており、自分での施工を考えている人もいるのではないでしょうか。

ここからは、プロが教えるガラスコーティングを自分で施工する際の注意点や、必要な道具や施工手順について見ていきましょう。

ガラスコーティング剤の選び方

コーティング専門店IICが運営する「コーティング剤通販ブログ」では、さまざまなタイプのガラスコーティングを販売しております。
ホームセンターなども同様で「どのコーティング剤が最適なのか分からない」と悩む人も少なくありません。

ガラスコーティングとは他のコーティングと何が違うの7

先ほど紹介した通り、ガラスコーティングには「撥水性・親水性・滑水性」といった種類があります。
水を強く弾くタイプのコーティングを希望しており、ボディカラーが淡色車(白や薄いカラー色)の場合は撥水系がおすすめです。

屋根付きの駐車環境で、定期的に洗車を行う場合は、シミができにくいため濃色車でも撥水系で問題ありません。
濃色車で、ボディのシミが気になる方や、青空駐車場の場合は親水系や滑水系をおすすめします。

セット内容に関しては、新車向けと中古車向けでセット内容に違いがあります。
新車向けは「コーティング剤・スポンジ・クロス」といった、コーティングだけができる内容が一般的です。

中古車向けの場合はコーティングセットに加えて「鉄粉除去剤・洗車セット」といった下地処理に必要なものまでセットになっているものがあります。
ボディの状態に合わせてコーティング商品を選ぶようにしましょう。

中古車で表面がザラザラしている場合は、鉄粉除去剤である程度除去したうえで施工する流れです。
下地処理は専門的な知識と技術が必要であるため、中古車の場合はコーティング専門店への依頼をおすすめします。

ガラスコーティングを自分で施工する際に必要な道具

ガラスコーティングを自分で施工する際には、下記の道具を準備する必要がありますので車の状態に合わせて検討しましょう。

鉄粉除去剤と鉄粉除去粘土

シルト 鉄粉除去剤

鉄粉除去剤と鉄粉除去粘土は、車の塗装面に固着している鉄粉を取り除く際に必要する道具です。
鉄粉が塗装面に付着していると塗装面を触った際にざらざらしていたり、細かい黒いぶつぶつが付着していたりする場合は、この道具が必要となります。

溶剤を鉄粉に反応させて除去するものですので、強くこすって物理的に鉄粉を落とそうとしないようにしましょう。
強くこすり過ぎると、ボディが傷だらけになってしまいます。特に鉄粉除去粘度は傷が入りやすいため注意が必要です。

油膜除去剤

ガラス研磨剤

油膜除去は新車から2カ月以上経過している塗装面には脂分(排気ガスやワックス、花粉、黄砂)などの汚れが固着しています。
塗装表面を油膜除去で取り除くことで、コーティング剤の密着性が向上します。

そこまで汚れていないようであれば、中性カーシャンプーだけでも問題ありません。

コンパウンド

コンパウンド

コンパウンドは塗装面に付着している微細な小傷を取り除くために必要となります。
下記のポリッシャーを使用しなくても、手掛けでも細かい傷を落とすことも可能です。

コンパウンドは、粒子が細かいタイプ(超微粒子)を使用することで綺麗に仕上がります。
ボディ全体の手掛けは大変ですので、ギラギラとした線傷が全体にある場合は、専門店への相談をおすすめします。

ポリッシャー

ガラスコーティングとは他のコーティングと何が違うのポリッシャー

ポリッシャーは研磨・磨き作業を行う際に使用する機械です。
手がけのコンパウンドでは研磨作業を行うのに限界がありますが、特に傷んだ塗装面(傷が多い)車の傷を除去するために必要な道具となります。

コーティング経験が全くない場合は、経験者の立ち合いをなるべくおすすめします。
色が抜ける(塗装が薄くなる)可能性があるため、慣れないうちは高回転での使用を控えましょう。

脱脂クリーナー

シルト脱脂クリーナー

脱脂クリーナーは塗装面に付着している油分やコンパウンドなどの余剰成分を取り除くために必要な道具です。
車を磨いた後に使用し、塗装面のシリコンを取り除くことでコーティング被膜の密着性が向上します。

ガラスコーティングの施工手順・施工の流れ

ここからは、ガラスコーティングの全体の作業手順について解説していきます。

洗車作業・鉄粉除去・油膜除去

コーティング後の最適な洗車の頻度

まず、塗装面に付着した汚れを落とすために洗車作業を行います。
塗装面をカーシャンプーで綺麗にクリーニングした後に、塗装面がざらざらしている場合は鉄粉除去剤を噴霧していきましょう。
しばらくすると鉄粉除去剤の成分が紫色に変色するため、鉄粉除去粘土を使用して塗装面に固着した鉄粉を取り除きます。

その後、油膜除去にて塗装面に付着している油膜を油膜除去クリーナーで除去していく流れです。
鉄粉除去粘度は、必ずボディに線傷ができるため、後のボディ磨きが必須となります。

初めて鉄粉除去作業を行う場合は、ボディの下部分などで試しに作業してみてから全体の除去へと移りましょう。

スケール除去(イオンデポジット除去)

ガラスコーティングとは他のコーティングと何が違うの スケール除去

洗車・鉄粉・油膜除去を終えたら水分をふき取っていきます。
その後、塗装面に固着したイオンデポジットをイオンデポジット除去剤で取り除いていきましょう。

マイクロファイバークロスに、イオンデポジット除去剤を染み込ませ塗装面に塗り込んでいくことで、塗装面に固着したイオンデポジットを取り除けます。
この作業で取り除けないシミがある場合は、ウォータースポットと言われる塗装面に浸食しているシミとなりますので磨き作業にて取り除いていきます。

溶剤は、乾いてしまうと塗装に悪影響を与えるため、炎天下での作業はなるべく避けて、定期的に水をかけるなどして完全に乾燥しないようにしましょう。

研磨・磨き作業

研磨作業

塗装面に付着した微細な小傷やウォータースポットを取り除いていきます。
コーティング塗り込みスポンジなどに超微粒子のコンパウンドを付着させ、20㎝四方にて塗装面の磨き作業を行います。

ここで注意する点は力を入れすぎると、細かい傷が入ってしまいますので、できるだけ力を入れずに磨いていきましょう。
また、同じ箇所に当て続けると、熱を持ってしまい塗装が薄くなる可能性があるため、まんべんなく一面全体を磨いていきます。

ポリッシャーの磨く面をボディと平行にして磨くことがコツです。

脱脂作業

シルト 脱脂クリーナー

脱脂クリーナーを使用して塗装面の油分や余剰成分を取り除いていきます。
カー用品店やネットショップでも脱脂クリーナーが販売されています。

マイクロファイバークロスに、脱脂クリーナーを染み込ませて塗装面に塗布していきましょう。
その後、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げて完成です。

この作業を行うことでコーティングの密着性が向上し、耐久性や効果効能が向上します。

ガラスコーティング剤の塗布・ふき取り

ワックスとガラスコーティングの違い効果や費用相場を解説1

ここからは、コーティング剤を塗布していきますが、炎天下での作業は被膜がすぐに乾いてしまいムラが出来てしまいます。
ボディが厚くならない屋根下での作業をおすすめします。

また、風が強い日は、砂埃が施工中に飛んできてしまい、線傷の原因になるため、別日に施工するようにしましょう。
ガラスコーティングを自分で施工する際には、コーティング剤を塗布する際に40㎝四方で施工していきます。

広い面積でコーティングをしてしまうと、コーティング剤が固まってしまいふき取れなくなったり、ムラになったりするリスクがありますので小面積で仕上げていきましょう。ふき取りは、マイクロファイバークロスでふき取りを行います。

ガラスコーティングの乾燥

ガラスコーティングの乾燥

ガラスコーティングの塗布・ふき取りを終えたら乾燥作業に移ります。
ガラスコーティングは空気中の水分と反応し効果していきますので、乾燥時間は24時間とるようにしましょう。

その間は、洗車したり雨に濡れたり水に触れないように注意しましょう。
また、施工後1カ月間は汚れたら水洗いでお手入れするようにし、カーシャンプーの使用は避けます。

カーコーティング専門店IICで販売している最強のコーティング剤ランキング

当店では、プロが厳選したコーティング剤やお手入れ用品を、通販で販売しています。
業務用としてプロが使うレベルの高品質な商品ばかりですので、自分でコーティングする人はぜひ参考にしてみてください。

SCHILD®Premiumウルトラガード

シルト ウルトラガード
SCHILD®Premiumウルトラガード 各25ml

シルト・プレミアムウルトラガードは、シルトシリーズ史上トップレベルの深い光沢と圧倒的な耐久性を誇るコーティング剤です。
ベースコートとトップコートにより、厚みのある被膜を形成させるため、他のコーティング剤と比べても深みのある光沢が生まれます。
融雪剤といった耐薬品性能や耐紫外線性能にも優れており、保護効果の持続性も高いガラスコーティング剤です。

【施工手順】
1下地処理、洗車
2ベースコートの塗り込みと拭き取り
3トップコートの塗り込みと拭き取り
施工性も決して難しくはなく、取り扱い説明書付きですので安心です。

SCHILD®Premium超撥水プレミアムガラスコーティング&超撥水リキッドセット

SCHILDPremium超撥水プレミアムガラスコーティング超撥水リキッドセット
プレミアムガラスコーティング剤25ml超撥水タイプリキッドセット

シルト・プレミアム超撥水プレミアムガラスコーティングは、超撥水型のガラスコーティング剤で、シリーズトップレベルの品質を誇ります。
超撥水で水を強く弾くため、日頃のお手入れが非常に楽であり、雨水で汚れが流れ落ちるため常にきれいな状態を保ちやすい商品です。

強固な被膜で酸性雨や融雪剤によるダメージも防止します。
また、セットで付いてくる撥水リキッドをお手入れの際に使用することで、効果をより長期間にわたり実感できる商品です。

【施工手順】
1下地処理、洗車
2コーティング剤の塗り込みと拭き取り

超撥水リキッドに関しては、マイクロファイバークロス(別売り)に2~3プッシュほど吹き掛けた上でボディに塗り込んでいきます。ホイールやガラス、樹脂パネルにも施工可能です。

塗り込み作業はワンパネルずつ行い、濃色車でムラが気になる場合は、マイクロファイバークロスを固絞りすることで施工しやすくなります。

SCHILD®滑水ガラスコーティング

SCHILD®滑水ガラスコーティング
SCHILD®滑水ガラスコーティング

シルト・滑水ガラスコーティング剤は、2液タイプの硬化型ガラスコーティングです。
プロ仕様コーティング剤を、一般の方でも施工しやすいように改良されており、施工経験のない方でも安心です。

みずみずしい光沢が特徴であり、非常に強固な被膜を形成するため、防汚性能や耐擦り性能にも優れています。
撥水性能が滑水性であるため、水を強く弾きつつ水滴が塗装面に馴染みやすい特徴があり、シミの発生も防ぎやすい特徴があります。

【施工手順】
1 下地処理、洗車
2 2液を混ぜてコーティング剤を1パネルずつ塗っていく
3 塗布後、余剰分を拭き取る

他のコーティングと同様に、炎天下で施工したり全パネルを一気に塗ってしまったりすると、余剰分が固まりムラになるため、1パネルずつ作業してください。

専門店のガラスコーティングと自分で施工する場合の違いについて

ガラスコーティングを自分で施工する方法について解説してきましたが「自分で施工できるのならわざわざ高いお金を出してお店に頼む必要はないのでは?」と感じる人もいるでしょう。

しかしながら、コーティングの効果や持続性、圧倒的な仕上がりを実感したいのであれば絶対に専門店の方がおすすめです。
なぜガラスコーティング剤の品質に大きな違いがないのに、大きな差が生まれるのか専門店での施工について詳しく解説していきます。

下地処理を徹底しているので効果の強さや仕上がりが全く異なる

下地処理とは、コーティング剤を塗る前にボディを整える作業であり、鉄粉除去やキズやシミの磨き作業が該当します。

下地処理を徹底するかどうかで、仕上がりに圧倒的な差が生まれます。
極端な例えにはなりますが、簡単な下地処理の後に最高級のコーティングを塗った車と、下地処理を徹底して行ったコーティングを塗る前の車で見た目を比較した場合、美しいのは絶対に後者です。

施工店によって仕上がりに差が出るのは、扱うコーティング剤の品質よりも下地処理のレベルが関係しています。
コーティング専門店は、経験豊富なプロが専用の機材を使用しながら徹底的に下地処理を行ったうえで、最高品質のコーティング剤を塗布するため、自分での施工とは仕上がりに大きな差が生まれます。

コーティング専門店IICならではの特徴
・各作業別にブースを完備
・コーティングの寿命を高めるために純水装置での洗車を実施
・遠赤外線設備により他のお店ではできない完全硬化を実現

当店では、洗車や磨き、コーティング施工など、各工程専用のブースを完備しています。
下地処理ブースには、純水装置を備え付けており水にカルキが含まれていないため、ボディ表面にミネラルの膜ができません。

最適な状態でコーティング施工を行い、遠赤外線で完全硬化させるため、圧倒的な仕上がりと効果の持続性を体感できます。
機材や設備はお店によって異なりますが、専門店は最も下地処理に力を入れている分、仕上がりもトップと言えるでしょう。

アフターケアが付いているので、長くキレイな状態を維持できる

自分での施工と専門店での施工の2つ目の違いは「アフターケア」です。
「コーティングすれば10年間はお手入れいらず!」といった誇大広告を目にすることがありますが、そのようなコーティングは存在しません。

愛車をキレイな状態で維持するには、普段からのお手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。
専門店では、施工後のアフターケアにも力を入れており、ボディの状態に応じて複数のメンテナンスを用意しています。

経験豊富なプロが、ボディの状態を見極めたうえで、適切にメンテナンスするため施工直後だけでなく、時間が経過しても綺麗な状態を維持できます。
また、専門店ではアフターケアの一環として、手洗い洗車を実施しているお店もあるため、日頃のお手入れが難しいような人にもおすすめです。

扱うコーティング剤も、施工性が難しいものの品質の高いものが多く、セラミックコーティングも用意しています。
当店の施工メニューやこだわり設備が気になる方は、下記ボタンから公式サイトをチェックしてみてください。

ガラスコーティング後のお手入れ方法

ガラスコーティング施工後の洗車を間違えてしまうと、コーティング膜が劣化したり寿命が短くなってしまいます。
この章では、洗車方法やメンテナンスなどのお手入れ方法について詳しく見ていきましょう。

ガラスコーティング後の適切な洗車方法

ガラスコーティング後の洗車方法は下記の4ステップで行うのが基本です。

  • 水圧で表面の汚れを落とす
  • カーシャンプーをよく泡立てスポンジで優しく洗う
  • 大量の水で洗剤が残らないようにたっぷりと水をかける
  • マイクロファイバークロスで拭き上げる

はじめに、上から下の順番で水を強めに当てながら、汚れをしっかり流すことが重要です。
間違ったお手入れをしてしまうと細かい傷がついたり、シミになる可能性があるのでしっかりと行うようにしましょう。

ガラスコーティングした車の最適な洗車頻度

ガラスコーティングした車の最適な洗車頻度はボディカラーや駐車環境によって異なります。

洗車頻度

最適な洗車頻度は2週間に1度ですが、青空駐車や濃色車のボディは、雨汚れの影響でシミが付着しやすいため1週間に一度は洗車してあげましょう。
ガレージ駐車や単色車の車は、車体が汚れたと感じたら洗車をおすすめします。

ガラスコーティング後のコーティングメンテナンス

コーティングメンテナンス バナー

ガラスコーティング後のコーティングメンテナンスとは、コーティング被膜に固着した汚れやシミを取り除く作業です。

” コーティングメンテナンス4ステップ ”
①洗車
②コーティングメンテナンス剤の塗布
③大量の水で溶剤が残らないようにすすぎ作業
④マイクロファイバークロスで水分を拭き上げる

年に1回程度、定期的にコーティングメンテナンスを行うことで、被膜劣化を軽減させられます。

ガラスコーティングを施工できる場所

ガラスコーティングは、コーティング専門店やカーディーラー、ガソリンスタンドなどで施工することが可能です。
依頼する業者によって、仕上がりや使用するコーティング剤などが異なるため、自分に合った業者を選ぶのが重要となります。

ガラスコーティングを施工できる場所

ガラスコーティング専門店

ガラスコーティングを施工できる場所 プロショップ

ガラスコーティング専門店は、技術力が高い職人が作業をしてくれるため品質が良いのが特徴です。
また、使用するコーティング剤の種類も豊富なため、駐車環境や使用用途、ボディカラー、予算に応じて最適なコーティングを提案してくれます。

メンテナンスなどのアフターフォローも充実しているため、長くコーティングを持続させられます。
費用は他の業者に比べ高額なケースが多いですが、使用する材料の性能や仕上がりなどの品質から見てもコーティング専門店はおすすめです。

カーディーラー

ガラスコーティングを施工できる場所 カーディーラー

カーディーラーは、車が納車される時点でコーティングが施されているので業者にもっていく手間が省けます。
ディーラーでのコーティングは、一般的なので安心して依頼することができます。

ほとんどのディーラーは外注業者にコーティングを依頼するため、仲介手数料が発生してしまうので慎重に業者を選ぶようにしましょう。
また、一部のカーディーラーでは、ポリマーコーティングやガラス系コーティング(微量にガラス成分が含まれたコーティング)を施工するため、依頼する前にどんなコーティング剤を使用するのか確認しておきましょう。

ガソリンスタンド

ガラスコーティングを施工できる場所 GS

ガソリンスタンドのコーティングは気軽に施工したい方向けとなり、燃料の補給ついでにコーティングを依頼することができるため、誰でも気軽に施工できます。

取り扱うコーティング剤は、ポリマーコーティングがメインであるため、持続性は約6カ月~1年ほどです。
低価格帯にこだわる方は、ガソリンスタンドでコーティングを検討ください

ガラスコーティングのメリット・デメリット

ガラスコーティングのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット①新車のような状態を長続きさせる

コーティング専門店おすすめ9選と信頼できるショップ7つの見極め方2

ガラスコーティングを施工することで、ガラス被膜が塗装面を覆うため光沢(艶)が向上します。
また、汚れの固着を防ぐため、長期間新車のような状態を維持させやすくなります。

メリット②とにかく洗車が楽になる

メンテナンス 雨 洗車

ガラスコーティングを施工することで、汚れの固着を防ぐと同時に、水洗いで簡単に汚れが落とせるようになります。
洗浄後の拭き取りも、未施工車と比べて非常に楽であり、拭く回数が減ることで拭き傷が入りにくいことも特徴と言えるでしょう。

メリット③紫外線による色褪せや塗装の剥離を防止

紫外線でクリア塗装が剥離した状態

紫外線による色褪せや塗装剥離を防止可能です。
ガラスコーティングをしていないと紫外線による劣化で塗装面が色褪せたり、酷い場合には塗装を剥離させたりもします。
愛車を大切にしたい方はガラスコーティングがおすすめです。

メリット④売却時の査定額が向上する

ガラスコーティングを施工しておくことで、売却時も綺麗な状態で下取りに出せるケースが多いため査定額が向上するといった実績もあります。
ガラスコーティングの初期費用を上回る査定額となる可能性もあるため、ガラスコーティングはおすすめです。

デメリット① 施工に時間がかかる

デメリットは施工に時間がかかるため、数日カーコーティング施工店に車を預けなければなりません。
また、自分で施工する場合は、作業環境の確保や施工時間の捻出が必要です。

デメリット② 高額な施工費用がかかる

ガラスコーティングのデメリットは施工費用が高額になるという点です。
従来のコーティングであれば2~5万程度で施工することができますが、ガラスコーティングは高性能な商品を使用するため5~10万ほどの施工費用が掛かってしまいます。

ガラスコーティングでよくある質問

Q ガラスコーティングの寿命ってどれくらいですか?

A 施工する商品にもよりますが約3~5年です。
従来のコーティングとは異なり、ガラスコーティングは耐熱性や耐摩耗性に優れるため劣化が起こりづらく効果が長持ちします。
また、寿命を長持ちさせるためには洗車やメンテナンスを行う必要があります。

Q ガラスコーティングってそもそも必要ですか?

A 洗車をしない方や、愛車に美観を求めない方には不要です。
ガラスコーティングの目的は愛車の塗装面を綺麗に保たせることや洗車などのお手入れを楽にさせるために施工します。
ガラスコーティング施工後に全く洗車をしない方は、コーティング被膜に汚れが固着してしまい洗車では取れなくなったりイオンデポジットなどのシミが付着してしまいます。

Q ガラスコーティングの親水、撥水って何?

Aの弾き方の違いで、親水タイプは塗装面に水滴が馴染む性質があるためイオンデポジットなどのシミが付着しづらいと言われており、撥水タイプは水玉が塗装面に残留しやすいためイオンデポジットなどのシミが付着しやすいが洗車時の拭き上げが容易になるとされています。

Q ガラスコーティングは自然に剥がれますか?

A 基本的に自然に剥がれることはありません。
しかし、紫外線や酸性雨、汚れの固着等によりコーティング被膜が傷むため、1年に1度はメンテナンスを受けることをおすすめします。

Q ガラスコーティングの欠点はなんですか?

A ガラスコーティングは施工に時間(8~15時間)がかかる点と費用が高額になるケースが多いことです。

Q ガラスコーティング後は洗車機でいい?

A 洗車機はNGです。
洗車機のブラシが高速で塗装面に擦りつけられるためスクラッチ傷と言われる細かい傷が付着してしまいます。
細かい傷がついてしまうと研磨作業で磨かないと落とせなくなります。 

塗装面の艶(光沢)も低下してしまうので洗車機は使用せずに手洗いでお手入れしてあげましょう。
しかし、汚れた状態で洗車しないまま放置してしまうとシミの原因となりますので自己判断で洗車機に入れるようにしましょう。

Q 余ったコーティング剤はスマホのコーティングにも使える?

A 車用のコーティング剤はスマホ用に開発されたわけではないので、使用できません。