監修者
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
カーディテーリング業界歴22年。中学時代よりカーコーティング・カーフィルム施工に従事し、これまでにディーラー下請けとしてポルシェ、ランドローバー、トヨタなどの施工実績を持つ。
現在は、カーコーティング・セラミックコーティング・プロテクションフィルム(PPF)・カーフィルムの専門店を運営。
2キーパーコーティング技術検定1級/有機溶剤作業主任者 ほか資格保有。
車のフェンダーやバンパーまわりの黒いプラスチックパーツ。
気づいたときには、白っぽくくすんでいませんか?
ボディはしっかり洗車してツヤが出ているのに、未塗装樹脂だけが白ボケしていると、車全体が古びた印象に見えてしまいます。
実はこのプラスチックパーツ、紫外線や雨風の影響を受けやすく、何も対策をしないと徐々に色あせてしまう“劣化しやすい部分”なのです。
そんな悩みを解決する方法として注目されているのが、プラスチックコーティング。
適切に施工すれば、白ボケを防ぐだけでなく、しっとりとした黒さを長くキープすることができます。
この記事では、未塗装樹脂が劣化する原因から、コーティングの効果、DIYでムラなく仕上げるコツまでわかりやすく解説。
さらに、通販で購入できるおすすめアイテムもあわせて紹介していきます。
運営元:ガラスコーティング専門店のカービューテイーアイアイシー
未塗装樹脂パーツの劣化はなぜ起きる?代表的な原因を解説

未塗装樹脂・プラスチックパーツの劣化を防ぐには、コーティングによる保護に加えて、劣化の原因を理解しておくことが重要です。
原因を把握しておくことで、日常の駐車環境や洗車方法を見直しやすくなり、劣化の進行を抑えることにつながります。
ここでは、樹脂パーツに起こりやすい代表的な劣化要因を解説します。

▲白ボケした未塗装樹脂パーツ
白ボケの発生|直射日光や紫外線の影響
未塗装樹脂・プラスチックパーツの白ボケの主な原因は、太陽の光に含まれる紫外線です。
紫外線を長時間受けると、樹脂の中の成分が少しずつ壊れていきます。その影響で表面が細かく荒れ、光をきれいに反射できなくなるため、白っぽく見えるようになります。見た目は汚れのように感じますが、実際は素材そのものが傷んでいる状態です。
つまり白ボケは汚れではなく、「日差しによるダメージが進んでいるサイン」といえます。
色あせや艶消失|年数経過による素材の風化
色あせや艶がなくなる主な原因は、時間とともに未塗装樹脂・プラスチックパーツが乾いてしまうことです。
空気中の酸素や熱の影響で、樹脂の性質が少しずつ変わり、本来の黒さや艶が失われていきます。さらに、気温の変化をくり返すことで表面に細かな傷やひび割れが生じ、くすんで見えるようになります。特に屋外に駐車することが多い車は、こうした影響を受けやすくなります。
つまり色あせは色が落ちたのではなく、素材が乾いて質感を失っている状態です。
雨ジミ・水アカの付着|親水性低下による汚れ固着
雨ジミや水アカが落ちにくくなるのは、未塗装樹脂・プラスチックパーツが傷んで水が残りやすくなることが原因です。
新しい樹脂パーツはある程度水を弾きますが、使い続けるうちに表面の状態が変わり、水がスーッと流れず部分的に残るようになります。
その水が乾くと、中に含まれていたミネラル分や排気ガスの汚れがそのまま貼りつき、雨ジミや水アカとして固着します。特に直射日光が当たる場所では水分の蒸発が早く、汚れが焼き付くように定着しやすくなります。洗車しても同じ場所に白い跡が繰り返し出る場合は、汚れではなく表面が変化しているサインです。
そのため、雨のあとや洗車後は水滴を残さないことが大切です。柔らかいマイクロファイバークロスなどで優しく拭き取るだけでも、固着の進行を抑えることができます。
プラスチックコーティングで得られる効果

プラスチックコーティングによって得られる主な効果を4つ解説します。
紫外線や熱から守り、白ボケ・色あせを防げる
プラスチックコーティングを施工すると、白ボケや色あせを防ぎやすくなります。
コーティングは樹脂の表面に保護膜をつくり、紫外線や熱が直接当たるのを防ぎます。
さらに、コーティング剤に含まれる紫外線を受け止める成分(UV吸収剤など)が、ダメージを軽減してくれます。イメージとしては、人の肌に日焼け止めを塗るのと同じで、素材そのものが傷みにくくなる状態です。
その結果、白っぽくなるのを防ぎ、本来の黒さやツヤを長く保つことができます。
黒艶を取り戻し、新車のような質感を復活できる
プラスチックコーティングを施工すると、白ボケが抑えられ、未塗装樹脂・プラスチックパーツの黒艶がよみがえります。
劣化した樹脂の表面には、目に見えないほどの細かな凹凸があり、この凹凸が光をバラバラに反射させることで、白っぽくくすんで見えてしまいます。
コーティングはその凹凸に入り込み、表面をなめらかに整えるため、光の反射がそろい、黒さがはっきり見えるようになります。
その結果、未塗装樹脂パーツに自然な艶が戻り、車全体が引き締まった印象になります。年式以上に新しく見える効果も期待できます。
ただし、劣化が大きく進んでいる場合は、完全に元の状態まで戻らないこともあります。
それでも多くの場合、くすみは目立ちにくくなり、新車に近い自然な質感に整えることができます。
汚れの付着が減り、日常の手入れが簡単になる
プラスチックコーティングを施工すると、汚れが付きにくくなり、日頃のお手入れが楽になります。
コーティングによって表面に滑らかな被膜ができるため、ホコリや排気ガスの油分、雨水などが素材に固着しにくくなります。
その結果、汚れは表面に軽く付くだけになり、水をかけるだけでも落ちやすくなります。
特に黒い樹脂パーツは汚れが目立ちやすいですが、コーティングしておくことで雨ジミや砂埃も付きにくくなり、簡単な洗車で十分きれいな状態を保てます。さらに、水が残りにくくなることで乾いたあとのシミもできにくくなり、拭き上げの手間も軽減されます。
結果として、洗車の回数や手間を抑えられ、日常のメンテナンスがぐっと楽になります。
劣化を遅らせて、再塗装や交換の手間を減らせる
プラスチックコーティングを施工すると、未塗装樹脂・プラスチックパーツの劣化を遅らせ、将来的な再塗装や部品交換の手間や費用を抑えやすくなります。
未塗装樹脂は紫外線や熱の影響で少しずつ傷み、白ボケだけでなく、ひび割れや変形へと進行していきます。この状態まで進むと、簡単な手入れでは対応できず、再塗装や部品交換が必要になることがあります。
例えばフェンダーやバンパーまわりの樹脂パーツは、部品代に加えて作業工賃もかかるため、数万円単位の費用になるケースも珍しくありません。
あらかじめコーティングで保護しておくことで、こうした劣化の進行を抑えられ、結果として大がかりな修理や出費を避けやすくなります。
DIYでできる!未塗装樹脂パーツのプラスチックコーティング

初心者でも手軽にできるDIY向けの未塗装樹脂パーツ専用プラスチックコーティング剤が増えています。
ボディのように磨いたり下地処理に時間をかけたりする必要がなく、作業のハードルは低めです。ただし、雑に塗ると仕上がりに差が出ることもあるため、基本の手順や注意点は事前に確認しておきましょう。
ここでは、きれいに仕上げるための手順と、よくある失敗例を解説します。
施工手順の基本|洗浄・乾燥・塗布・拭き上げの流れ
プラスチックコーティングは、基本的に「洗浄→乾燥→塗布→拭き上げ」の順で施工します。
まず大切なのは洗浄です。砂やホコリ、手の脂や油分が残っているとコーティングがムラになりやすいため、カーシャンプーでやさしく洗車して汚れを落とし、しっかり乾かすことが仕上がりのカギです。強い溶剤での脱脂は、樹脂の色が薄く見えたり表面が傷んだりすることがあるため、基本的には不要です。
どうしても脱脂する場合は、アルコールなどの溶剤を少量で軽く拭く程度にとどめましょう。
塗布の際は、付属のスポンジやクロスで厚塗りせず均等に伸ばします。拭き上げが必要な場合は、乾く前にムラなくすばやく仕上げることがポイントです。

よくある失敗とその原因|重ね塗り・施工環境などに注意
DIYでプラスチックコーティングを施工する際に、よくある失敗と対策をご紹介します。
【失敗1:炎天下や極端な気温で施工する】
特に黒い未塗装樹脂パーツは直射日光で表面がすぐ熱くなり、コーティング剤が急に乾いてムラになりやすくなります。また、湿度や気温が高すぎたり低すぎたりすると、乾き方が不均一になり、白っぽくなることもあります。
日陰や涼しい時間帯に施工し、湿度や気温が極端な日は避けましょう。
【失敗2:重ね塗りしすぎる】
何度も塗り重ねるとコーティングが厚くなり、ムラや白い跡が残ることがあります。特に乾く前に重ねると、拭き取り時にムラが出やすくなります。
一度に塗る量を適量にして、必要以上に重ねないようにしましょう。
【失敗3:広範囲を一気に塗る】
広い範囲を一度に塗ろうとすると、最初に塗った部分が乾き始めてムラができやすくなります。
塗る範囲を小分けにして、少しずつ進めましょう。
【失敗4:ボディや他の素材に付着させる】
コーティング剤がボディや塗装部分に付くと、シミや影響が出る場合があります。乾いてしまうと落ちにくくなるため、付いたらすぐに拭き取ることが大切です。
塗布する前に周囲をマスキングしたり、付かないように注意しながら施工しましょう。
【失敗5:下地が汚れている/水分が残っている】
砂や油分、水滴が残っていると、コーティングが均一に定着せず、ムラや白っぽくなる原因になります。
施工前にシャンプー洗車で汚れを落とし、完全に乾かしてからコーティングを塗りましょう。
【失敗6:製品に対応していない素材に施工する】
プラスチックコーティング剤は使用できる素材が限られている場合があります。適さない素材に塗ると仕上がりや耐久性が落ちます。
説明書で対応素材を確認してから施工するようにしましょう。
通販で買える!おすすめのプラスチックパーツ専用コーティング剤
プラスチックコーティング剤は、ネット通販でもさまざまな種類が販売されています。一見どれも似ているように見えますが、実際には耐久性や仕上がりの質、施工のしやすさに違いがあります。選ぶ際には、自分の使い方や求める効果に合った製品を選ぶことが大切です。
プラスチックコーティング剤の選び方については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
未塗装樹脂コーティング剤について、選び方やおすすめの商品も解説
ここでは、特におすすめの商品を3つピックアップしてご紹介します。気になる商品があれば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
SCHILD® プラスチックコーティング剤10ml

SCHILD® プラスチックコーティング剤は、コーティング専門店・カービューティーアイアイシーが開発した商品で、プロも認める品質を誇ります。外装・内装問わず使用でき、ドアミラー下やバンパーだけでなく、車内のドアパネルやステップ部などにも対応しています。
施工後は撥水性のある被膜を形成し、防汚性が高まるため、泥汚れや手アカの固着も軽減可能です。持続性は約1年と長めで、雨ジミや紫外線による劣化をしっかり抑制します。セット内容には塗り込み用スポンジと取扱説明書も含まれており、DIY初心者でも扱いやすい仕様です。施工時は脱脂・乾燥をしっかり行い、塗り込み後すぐに拭き上げるのが美しく仕上げるコツです。
・SCHILD® プラスチックコーティング剤10mlの詳細はこちら
LOOX・ブラック&ブライト

白化してしまった樹脂パーツにひと塗りするだけで、深みのある黒艶を取り戻せる耐候性コート剤です。高輝度ケイ素系化合物が細かいひび割れや毛穴にまで浸透し、表面を整えて自然なツヤを再現します。UV吸収剤もたっぷり配合されており、紫外線や熱による劣化を防ぐ力にも優れています。
さらに、撥水効果も高く、雨や水による白化や汚れの固着もしっかりガード。コーティングは最長1年持続し、日常のメンテナンス回数も大幅に減らせます。付属のスポンジと水拭き用クロスで簡単に施工できるため、初めての方でも安心です。
Pellucid・未塗装樹脂専用コーティング剤

画像参照元:PCD-25ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング|株式会社ペルシード
白化した樹脂パーツはもちろん、新車の美しさを長持ちさせたい方にも適した、ガラス成分ベースのコーティング剤です。深みのある黒ツヤを生み出す専用処方により、従来の艶出し剤とは一線を画す仕上がりを実現します。酸化や紫外線による劣化に強く、洗車によって落ちたり、汚れが定着しやすくなったりする心配もありません。
施工後は滑るような撥水性が持続し、効果は約1年間キープされます。カウルトップやピラー、モール類など外装の未塗装パーツに幅広く使用可能で、セットには専用スポンジと不織布も付属。DIYでも扱いやすく、細部まで均一に塗りやすい設計です。
プラスチックコーティングに関するよくある質問

プラスチックコーティングのメリットやDIY施工の手順や注意点について解説してきましたが、施工するうえでまだまだ気になることがあるという方もいるのではないでしょうか。ここでは、プラスチックコーティングに関する、6つのよくある質問にお答えしていきます。
新車でもプラスチック部分にコーティングするべき?
はい、新車のうちに未塗装樹脂パーツにプラスチックコーティングすることをおすすめします。
新車の未塗装樹脂パーツは、見た目はきれいでも時間がたつと少しずつ白ボケや色あせが進みます。
もともと保護剤や光沢剤が塗られていますが、効果は時間とともに弱くなります。プラスチックコーティング剤を使用すると、紫外線や熱から未塗装樹脂パーツを守る被膜ができ、見た目のくすみ、白ボケ、劣化を遅らせることができます。特に屋外に駐車することが多い場合は、早めにコーティングしておくと長くきれいな状態を保つことができます。
プラスチックコーティング剤の塗り直しの頻度は?
コーティングの塗り直しは、目安として 6か月~1年ごとが推奨されます。
使用する製品や駐車環境によって変わりますが、屋外駐車が多かったり、洗車や雨風にさらされることが多い車は、効果が短くなることがあります。
撥水性や艶が落ちてきたり、表面がざらついたり白っぽくなったと感じたら、再施工のタイミングです。定期的に塗り直すことで、未塗装樹脂パーツの劣化を抑え、きれいな状態を長く保つことができます。
ボディ用のコーティング剤を未塗装樹脂にも使える?
基本的には ボディ用コーティング剤を未塗装樹脂パーツに使用することはおすすめできません。
ボディ用コーティング剤は塗装面向けに作られているため、未塗装樹脂に使用すると、白く濁ったりムラができたりすることがあるからです。さらに、コーティング剤の成分が未塗装樹脂に悪影響を与えたり、定着せずすぐ剥がれてしまうこともあります。
どうしても使用したい場合は、必ず対応素材を確認し、目立たない場所で試してから施工しましょう。
すでに白ボケした未塗装樹脂パーツは元に戻せる?
すでに白ボケした未塗装樹脂パーツは完全には元に戻せませんが、ある程度改善することはできます。
白ボケは紫外線によって樹脂表面が劣化した結果であり、素材そのものを元通りにすることは難しいためです。しかし、専用の復元コート剤や黒艶復活剤を使用することで、見た目の黒さや艶感を取り戻すことは可能です。
また、表面を磨いて整える方法もありますが、慣れていない場合はかえって傷を増やしてしまうリスクもあるため、無理に研磨せず塗布のみで仕上げる方法が安心です。
こうした樹脂パーツの劣化対策や、白濁した状態からの改善方法については、樹脂パーツの劣化を防ぐコーティングと白濁した樹脂を復元する方法の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
プラスチックコーティングの施工料金はどれくらい?
業者に依頼する場合、パーツの数や大きさによって料金は変わりますが、目安は5,000円〜15,000円 程度です。
ヘッドライトやバンパーの一部だけなら数千円で済むこともありますが、車全体に施工すると 1万円以上 かかる場合があります。
仕上がりや耐久性を重視するなら、業者に任せるのが安心です。
一方、市販のDIY用プラスチックコーティング剤は2,000円〜4,000円程度で購入でき、自分でこまめに手入れをしたい方に向いています。
また、コーティング専門では、ボディの施工をお願いすると、未塗装樹脂パーツへの専用コーティングを依頼できる場合があります。
100円ショップでもプラスチックコーティング剤は手に入る?
いいえ、自動車用の本格的なプラスチックコーティング剤は100円ショップでは手に入りません。
靴や家具用の艶出し剤で代用する人もいますが、車の未塗装樹脂パーツには向いていません!専用品でないと、仕上がりや持ちが悪くなるうえ、樹脂を傷めることもあります。
未塗装樹脂パーツを守りたいなら、必ず車用のプラスチックコーティング剤を使いましょう。
プラスチックコーティングで未塗装樹脂パーツもしっかり保護しよう

車のバンパーやフェンダー、ドアミラー下などに使われている未塗装樹脂・プラスチックパーツは、紫外線や熱、雨などの影響で、時間が経つと白ボケや色あせが進みます。
これを防ぐには、専用のプラスチックコーティング剤で保護するのが効果的です。施工すると黒艶を維持しながら汚れも付きにくくなり、見た目の美しさを長く保てます。
プラスチックコーティングは、コーティング専門店や業者に依頼することもできますし、DIYでも十分対応可能です。DIYで施工したい方は、本記事を参考に挑戦してみてください。
大切な愛車をきれいに保ち、快適なカーライフを楽しみましょう。
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