愛車をきれいな状態で維持する方法として、現在主流となっているのがガラスコーティングです。一方で、深みのある独特な艶を楽しめるカーワックスも、今なお根強い人気があります。どちらが絶対に正解というものではなく、重視するポイントに合わせて選ぶことが大切です。
しかし、「カーワックスのメリット・デメリットが分からない」「意味ないと言われていて不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、カーワックスの特徴やメリット・デメリットをガラスコーティングと比較しながら分かりやすく解説します。
車のワックスとは塗装表面を保護して艶を出すカーケア用品のこと

現在では、車の美観維持といえばガラスコーティングが主流になっています。しかし、その前から長年使われてきた定番のカーケア用品が「カーワックス」です。もともとカーワックスは、カルナバ蝋などの油脂成分を使い、塗装表面に艶を与える目的で普及しました。その後、耐久性を高めたポリマー系コーティングが登場し、現在ではガラス成分を硬化させるガラスコーティングへと進化しています。
ただ、現在でもワックス特有の深い艶感や施工のしやすさを好み、あえてワックスを選ぶユーザーは少なくありません。ガラスコーティングでは味わえない魅力もあります。ここでは、カーワックスの特徴やガラスコーティングとの違いについて分かりやすく解説します。
カーワックスの特徴
カーワックス最大の特徴は、独特の艶感にあります。ガラスコーティングの艶が「透明感のある硬質な光沢」なら、ワックスは「厚みのある濡れたような艶」が特徴です。光を柔らかく反射するため、特に黒や赤などの濃色車ではボディラインが強調され、高級感のある見た目に仕上がります。この艶感はガラスコーティングでは完全に再現しにくく、現在でもワックス愛好家が多い理由の一つです。
さらに、ワックスには油分成分が含まれているため、細かい洗車傷や薄い線傷を埋めて目立ちにくくする効果もあります。特に経年車や濃色車では、施工前後で見た目の印象が大きく変わるケースも少なくありません。また、施工難易度が比較的低いことも特徴です。スポンジで塗り広げて拭き上げるだけで施工できる製品が多く、初心者でも始めやすいカーケアとして定着しています。
カーワックスとガラスコーティングの違い
カーワックスとガラスコーティングは、どちらも塗装を保護して艶を出す目的は同じです。しかし、被膜の構造や耐久性には大きな違いがあります。ワックスは油脂成分を塗装表面に乗せる仕組みで、柔らかい保護膜を形成します。施工や塗り直しが簡単な反面、熱や雨に弱く、耐久期間は数週間〜1か月程度が一般的です。
一方、ガラスコーティングはガラス成分を硬化させて硬い被膜を形成します。塗装面へ強固に密着するため、防汚性能や耐久性に優れている点が特徴です。製品によっては1〜5年以上効果が持続します。ワックスはDIY向きですが、ガラスコーティングは下地処理や施工環境が仕上がりに大きく影響します。そのため、専門店へ依頼されるケースが多くなっています。
関連記事:ワックスとガラスコーティングの違い、効果や費用相場を解説
カーワックスは「意味ない」と言われる理由とは?

結論から言うと、「カーワックスは意味ない」というのは間違いです。そう言われる主な理由は、求める性能と商品選びが噛み合っていないためです。そもそもワックス最大の特徴は、濡れたような深い艶にあります。この独特な艶感はガラスコーティングでも完全には再現しにくく、現在でも愛用者が多く存在します。さらに、細かい線傷を埋めて見えにくくする効果があり、DIYでも施工しやすい点も魅力です。失敗してもリセットしやすいため、初心者にも向いています。
一方で、長期間ボディを保護したい人には不向きです。ワックスは被膜が柔らかく耐久性も低いため、洗車傷を完全に防げるわけではありません。効果も数週間〜1か月程度が一般的です。つまり、美しい艶や施工の簡単さを重視する人には意味のある製品ですが、「長持ち」や「手間削減」を重視する人が選ぶと、“意味ない”と感じやすくなります。
【価格・コスト】カーワックスのメリット

カーケア用品を選ぶうえで、まず気になるのが価格や維持コストです。いくら性能が高くても高額すぎれば負担になりますし、逆に安すぎて満足できなければ意味がありません。特にワックスとガラスコーティングは、価格差が非常に大きいカーケアです。ここでは、性能とのバランスも踏まえながら、カーワックスの価格・コスト面におけるメリットを解説します。
1回あたりの施工コストが圧倒的に安い
カーワックス最大のメリットの一つが、施工コストの安さです。市販のカーワックスは1,000〜2,000円前後の商品が多く、1個で複数回施工できます。1回あたりで考えると、数百円程度まで抑えられるケースも少なくありません。一方、ガラスコーティングを専門店へ依頼した場合、軽自動車でも5万円~、SUVや輸入車では15万円を超えるケースもあります。
市販のガラスコーティング商品もありますが、ワックスよりも高く専門店に依頼した場合と比べると性能も下がります。「まずは気軽に艶を出したい」「休日の洗車ついでに楽しみたい」という人にとって、ワックスの低コストは大きなメリットです。特に濃色車は施工直後の変化が分かりやすく、費用以上の満足感を得やすい傾向があります。
特別な道具が不要で初期費用を抑えられる
初期費用を抑えやすい点も、ワックスの大きなメリットです。基本的には、ワックス本体・スポンジ・マイクロファイバークロスがあれば施工できます。すでに洗車用品を持っている場合、追加費用がほとんど発生しません。
一方、ガラスコーティングは下地処理が非常に重要です。DIY施工でも、鉄粉除去剤や脱脂剤、研磨道具などが必要になる場合があります。さらに、施工環境によってはムラや硬化不良の原因にもなるため、初心者にはハードルが高めです。その点、ワックスは施工ミスのリカバリーがしやすく、初めてカーケアに挑戦する人でも始めやすいメリットがあります。
関連記事:車のワックスがけの値段はいくら?依頼先別の料金相場とコーティングとの違いを解説
【価格・コスト】カーワックスのデメリット

ワックスは初期費用を抑えやすい反面、長期的に見ると別のコストが発生しやすいカーケアでもあります。特に見落とされやすいのが、「時間」と「維持費」です。購入価格だけを見ると安く感じますが、使い続けるほど手間や消耗品の負担が積み重なっていきます。ここでは、実際に使い続けた際に感じやすい、カーワックスの価格・コスト面のデメリットを解説します。
施工頻度が高くトータルの時間コストが増大する
ワックスは耐久性が低いため、きれいな状態を維持するには定期的な再施工が必要です。特に青空駐車の車両は、雨や紫外線の影響を受けやすく、数回の雨で撥水性能が大きく低下するケースもあります。そのため、艶を維持したい人ほど施工回数が増えやすくなります。ここで見落とされやすいのが、“作業時間そのもの”です。
ワックス施工は、洗車→乾燥→塗布→拭き上げまで必要になります。軽自動車でも1時間前後かかることが多く、ミニバンやSUVでは2時間ほどかかるケースも珍しくありません。つまり、ワックスは「お金でコストを抑える代わりに、自分の時間を使うカーケア」とも言えます。逆に、ガラスコーティングは初期費用こそ高額ですが、日常メンテナンスは洗車中心で済みやすいため、長期的には時間負担を減らしやすい特徴があります。
劣化が早いためメンテナンス用品の消費スピードが速い
ワックスは施工回数が多くなる分、関連用品の消耗も早くなります。たとえば、ワックス本体だけでなく、スポンジ・クロス・シャンプー・脱脂系クリーナーなども定期的に必要になります。特に濃色車はムラや油膜が目立ちやすく、拭き取り用クロスをこまめに新しいものへ替えなければなりません。
また、古いワックス被膜が残ったまま重ね塗りすると、くすみやムラの原因になります。そのため、定期的にリセット洗車や下地処理が必要になる点も見落とされがちです。結果として、「ワックス本体は安かったのに、気付けば洗車用品を頻繁に買い足していた」というケースは少なくありません。特に“常に最高の艶を維持したい人”ほど、維持コストが増えやすい傾向があります。
【仕上がりの美しさ】カーワックスのメリット

カーワックスの魅力は、価格の安さだけではありません。仕上がりの美しさを重視する人にとっても、ワックスは今なお選ぶ価値のあるカーケアです。特に、濃色車やスポーツカーでは、施工後の艶の変化を実感しやすくなります。ここでは、見た目の美しさにおけるカーワックスのメリットを解説します。
コーティングには出せない「濡れたような深い艶」
カーワックス最大の魅力は、濡れたような深い艶を出せることです。ガラスコーティングは、透明感のある硬質な光沢に仕上がりやすいカーケアです。一方、ワックスは油脂成分が塗装表面に乗ることで、厚みのあるしっとりした艶を演出します。
特に黒・赤・紺などの濃色車では、ボディラインに陰影が出やすくなります。光の反射も柔らかくなるため、車全体に重厚感を出しやすい点が特徴です。この仕上がりは、耐久性だけでは判断できないワックスならではの価値です。ショーカーや旧車のように、見た目の雰囲気を重視する車では、あえてワックスが選ばれるケースもあります。
小傷を埋めて塗装面を平滑に見せる効果が高い
カーワックスは、塗装表面にある細かな小傷を埋めて目立たなくさせる効果に優れています。主成分であるオイルやロウが傷の凹凸に入り込み、光の乱反射を抑える仕組みです。この働きにより、洗車キズ程度の薄いスレであれば、施工後はほとんど目立たなくなります。特に黒や紺などの濃色車では、乱反射が消えることで色の深みが一層際立ちます。
ただし、爪が引っかかるような深い傷まで完全に消し去る力はありません。あくまで表面の微細なダメージを一時的に覆い、視覚的に平滑化するケアとして活用しましょう。
【仕上がりの美しさ】カーワックスのデメリット

ワックスは独特の艶感を出せる反面、施工方法や保管環境によっては見た目を悪化させる原因にもなります。特に濃色車は仕上がりの差が出やすく、施工直後はきれいでも、数日後にムラや汚れが目立ち始めるケースも少なくありません。ここでは、見た目に関するカーワックスのデメリットを解説します。
油分による「ムラ」や「油膜汚れ」が発生しやすい
ワックスは油脂成分を使うため、施工方法を間違えるとムラになりやすい特徴があります。特に多いのが、「塗りすぎ」と「拭き取り不足」です。厚く塗りすぎると油分が均一に伸びず、太陽光の下でギラつきや白っぽい跡が見える原因になります。
さらに、気温が高い日に施工すると、ワックス成分が焼き付き気味になり、拭き取り難易度が一気に上がります。黒い車で“モヤっとした跡”が残る原因の1つです。また、ガラス面に付着した場合、油膜として残ることにも注意が必要です。夜間や雨天時にギラつきが発生し、視界悪化につながることもあります。
静電気によりホコリや塵を引き寄せやすい
ワックス施工車は、ホコリや花粉が付着すると目立ちやすい傾向があります。これは、ワックス特有の油脂成分によって、塗装表面がしっとりした質感になりやすいためです。特に黒や紺などの濃色車では、施工直後は非常に美しく見える反面、翌日に薄くホコリが乗っただけでも目立ちやすくなります。
また、ワックス被膜は比較的柔らかいため、砂埃が付着した状態で乾拭きすると、その汚れを引きずって新たな洗車傷につながるケースもあります。艶を維持したい場合ほど、こまめな洗車や正しい拭き取りが欠かせません。施工直後の美しさに優れる反面、その状態を維持するには定期的なメンテナンスが重要になるカーケアといえます。
【耐久性・保護性能】カーワックスのメリット

ワックスは耐久性が低いと言われることが多いカーケア用品です。しかし「短期間の保護性能」という視点で見れば、実は優れている部分も存在します。ここでは、保護性能におけるカーワックスのメリットを解説します。
雨シミ(ウォータースポット)の固着を防ぐ力が強い
カーワックスには、雨シミの固着を軽減しやすいメリットがあります。そもそもウォータースポットは、雨水や水道水に含まれるミネラル分が塗装面に残り、乾燥して焼き付くことで発生するものです。特に夏場はボンネットが高温になるため、短時間でシミが固着しやすくなります。
しかしワックスを施工していれば、油脂系の保護膜が水分や汚れをブロックし、塗装面への直接的な接触を防ぐことが可能です。その結果、シミが「塗装そのもの」へ侵食しにくくなる点が大きな特徴といえます。仮に軽いシミが発生しても、ワックス層ごと除去できるため、容易にリセットできることも魅力です。
酸性雨や鳥の糞などの外部刺激から一時的に塗装を守る
カーワックスは、外部刺激から塗装を一時的に守る「犠牲膜」としての役割を果たします。たとえば鳥の糞や虫の死骸には酸性成分が含まれており、放置すると塗装を溶かし陥没させる原因になりかねません。特に塗装面が高温になる夏場は、短時間でも深刻なダメージにつながるケースが目立ちます。
しかしワックスを施工していれば、厚い被膜が身代わりとなってダメージを受け止めるため、塗装への直撃を回避可能です。また酸性雨や花粉、黄砂などの付着も抑制し、日常的な外的リスクを軽減します。ガラスコーティングのような長期間の耐久性はありませんが、こまめに塗り直すことで、常に強固な保護層を維持できる点は大きな魅力です。
【耐久性・保護性能】カーワックスのデメリット

ワックスは、汚れの固着防止や外部刺激から塗装を守る効果が期待できる一方で、被膜の耐久性には弱点があります。特に雨や熱、紫外線の影響を受けやすく、きれいな状態を長期間維持する用途には不向きです。ここでは、耐久性・保護性能におけるカーワックスのデメリットを解説します。
熱や雨に弱く1ヶ月程度で効果が消失する
カーワックス最大の弱点は、耐久性の低さです。ワックスは油脂系成分を中心とした柔らかい被膜のため、熱や雨の影響を受けやすい特徴があります。特に夏場のボンネットは70〜80℃近くまで上昇することもあり、ワックス被膜が急速に劣化しやすくなります。さらに、雨が降るたびに被膜は少しずつ流れ落ちます。青空駐車の場合、数週間で撥水性能や艶感が大きく低下するケースも珍しくありません。
特に勘違いされやすいのが、「水を弾いている=保護されている」という考え方です。実際には、撥水していても被膜自体はかなり薄くなっているケースがあります。その状態で放置すると、紫外線や汚れが直接塗装へ触れやすくなります。そのため、ワックスは“1回施工したら終わり”ではなく、定期的な塗り直しを前提としたカーケアです。
紫外線による塗装の退色を防ぐ力はコーティングに劣る
ワックスにも一定の保護効果は期待できます。しかし紫外線による塗装劣化を長期間防ぐ性能は、ガラスコーティングに一歩及びません。ワックスは熱に弱く、日光を浴びると被膜が不安定になりやすく、紫外線を透過させやすい性質を持ちます。対してガラスコーティングは、無機質の強固な膜が塗装と分子レベルで密着し、安定して紫外線をカットし続けることが強みです。
もちろん施工直後であればワックスも塗装を保護できます。しかし熱や雨、洗車によって被膜が少しずつ流出するため、真夏の強い日差しから守り抜くには限界があるのが実情です。そのため、長期間の美観維持を最優先するなら、紫外線耐性に優れたガラスコーティングが最適です。
【お手入れの手間】カーワックスのメリット

カーワックスは、定期的な塗り直しが必要なカーケア用品です。しかし、見方を変えれば「自分で状態を整えやすい」というメリットにもなります。古い被膜を落として施工し直せるため、仕上がりをその都度リセットすることも可能です。ここでは、お手入れの手間という視点から、カーワックスのメリットを解説します。
古い層を落としやすく常にリセットして施工できる
カーワックスは、古い被膜を落としやすいことがメリットです。ワックスは塗装表面に油脂系の保護膜を作る仕組みのため、専用クリーナーやシャンプーで比較的リセットしやすい特徴があります。ムラやくすみが出た場合でも、古い層を落として再施工できることは大きな魅力です。
ガラスコーティングの場合、一度硬化した被膜は簡単に除去できません。施工ムラや下地処理の不足があると、研磨作業が必要になるケースもあります。その点、ワックスは仕上がりに納得できない場合でも、やり直しのハードルが低いカーケアです。季節や車の状態に合わせて、艶重視・撥水重視など使い分けしやすいことも魅力です。
特別な知識がなくてもDIYで手軽に塗り直しができる
カーワックスは、DIYで塗り直しやすいこともメリットです。基本的には、洗車後に水分を拭き取り、スポンジで薄く塗り広げてからクロスで拭き上げます。作業手順が分かりやすく、専用設備や高度な施工技術がなくても始めやすいカーケアです。
さらに近年は、スプレータイプの簡易ワックスも増えており、洗車後の濡れたボディへ吹きかけ、そのまま拭き上げるだけで施工が完了する製品もあります。仮に失敗しても修正しやすく、施工後すぐに艶の変化を確認できます。休日の洗車ついでに手軽に施工できるため、自分で愛車を管理したい人に最適です。
【お手入れの手間】カーワックスのデメリット

カーワックスはDIYしやすく、自分で気軽に施工できるカーケアです。しかしその反面、施工後の管理やメンテナンスでは注意したい部分もあります。ここでは、お手入れの手間におけるカーワックスのデメリットを解説します。
こまめに塗り直す必要がありズボラな人には不向き
ワックスは耐久性が低いため、きれいな状態を維持するには定期的な再施工が必要です。特に雨天走行や青空駐車が多い車は、被膜の劣化スピードも早くなります。撥水性能が落ちたり艶感が弱くなったりすると、再度ワックスを施工する必要があります。
また、ワックスは「塗って終わり」ではありません。施工前には洗車や拭き上げが必要になるため、実際には毎回ある程度の作業時間が発生します。最初は楽しく感じても、数週間おきに施工を繰り返すうちに負担を感じ始めるケースは少なくありません。そのため、「休日はなるべく車に時間を使いたくない」「洗車回数を減らしたい」という人には、ガラスコーティングの方が向いています。
拭き残しが隙間に詰まると除去が困難になる
ワックスは施工後の拭き取りが不十分な場合、細部へ白く残ることがあります。特にドアモールやエンブレム周辺、未塗装樹脂パーツの隙間へ入り込んだ成分は、乾燥すると白く固着して目立ちやすいため注意が必要です。
黒い樹脂パーツに白い跡が残ると、車全体が古びた印象を与える原因になりかねません。さらに一度乾燥したワックスは、水洗いだけで落とすことが難しくなります。除去には細いブラシや専用クリーナーを使う必要があり、塗り込み時より時間がかかるケースも珍しくありません。
ワックスとコーティングの適性診断

カーワックスとガラスコーティングは、それぞれ特徴や向いている使い方が異なります。そのため、「どちらが優れているか」ではなく、自分のカーライフに合っているかで選ぶことが大切です。ここでは、それぞれどのような人に向いているのかを解説します。
ワックスが向いている人:DIYの作業自体を楽しめる「愛好家」
カーワックスは、「車をきれいにする作業そのものを楽しめる人」に向いています。たとえば、休日に洗車を趣味として楽しんでいる人や、「施工後の艶変化を見ながら達成感を味わいたい」という人です。特に黒や赤などの濃色車は、ワックス施工後の変化が分かりやすく、“自分で仕上げた感覚”を得やすい特徴があります。
また、「イベント前だけ艶を強調したい」「その時の気分でワックスを変えたい」という人にも向いています。実際、スポーツカーや旧車オーナーの中には、あえてワックス特有の艶を楽しむために使い続けているケースもあります。さらに、施工ミスをリカバリーしやすいこともメリットです。「DIYは好きだけど、本格コーティングは失敗が怖い」という初心者でも始めやすくなっています。
一方で、定期的な再施工は必要になります。そのため、“洗車も含めて愛車時間として楽しめる人”ほど、ワックスの満足度は高くなります。
コーティングが向いている人:美観を維持しつつ手間を最小化したい「効率派」
ガラスコーティングは、「できるだけ楽にきれいな状態を維持したい人」に向いています。たとえば、「休日は家族との時間を優先したい」「洗車回数を減らしたい」という人です。特に通勤車やファミリーカーは使用頻度が高く、毎月ワックスを施工し続けるのが負担になるケースも少なくありません。
さらに、「新車を長くきれいに乗りたい」「リセール時の印象を良くしたい」という人にも適しています。特に濃色車は傷やシミが目立ちやすいため、日常メンテナンスを簡略化しやすいことは大きなメリットです。
加えて、「とにかく最高レベルの美観にこだわりたい」という人にもガラスコーティングは向いています。専門店では、施工前に細かい傷や水シミを磨きで整えたうえでコーティングを施工します。さらに定期メンテナンスもプロが行うため、美しい状態を長期間維持しやすくなります。
カーワックスがけで失敗しないためのよくある質問

ここまで、カーワックスのメリット・デメリットについて解説してきました。しかし、実際に使うとなると「どれくらい塗ればいい?」「毎回施工して大丈夫?」など、細かい疑問が出てくるものです。ここでは、カーワックスに関するよくある疑問について分かりやすく解説します。
カーワックスを「かけすぎ」るとどうなる?
ワックスは、多く塗れば効果が高くなるわけではありません。むしろ逆効果で、厚塗りすると拭き取りが難しくなり、ムラやギラつきの原因になります。特に黒などの濃色車では、太陽光の下で“モヤっとした跡”が見えやすくなります。また、隙間へ入り込んだワックスが白く固着し、樹脂パーツやエンブレム周辺が汚れて見えるケースもあるため注意が必要です。基本的には、「薄く均一に塗る」のが理想です。最近のワックスは薄塗りでも十分に艶や撥水効果を得られる製品が多くなっています。
関連記事:車のワックスがけのやり方|初心者向けに洗車・下地処理から固形・スプレー別の塗り方を解説
初心者が選ぶべきワックスの種類(固形・半練り・液体)は?
初心者には、液体タイプやスプレータイプがおすすめです。固形ワックスは深い艶を出しやすい反面、塗りムラや拭き残しが発生しやすく、施工難易度はやや高めです。半練りタイプは、艶と施工性のバランスが取れているため、中級者向けとして人気があります。一方、液体タイプやスプレータイプは伸びが良く、拭き取りも簡単です。洗車後の濡れたボディへ施工できる製品も多く、初めてでも扱いやすい特徴があります。まずは施工のしやすさを優先し、慣れてきたら固形タイプへ挑戦する流れがおすすめです。
関連記事:【2026最新】車ワックスおすすめ最強12選!プロが教える効果的なやり方と頻度
カーワックスを塗ることで逆効果になることはある?
施工方法を間違えると、逆に見た目を悪化させる場合があります。たとえば、「そこまで汚れていないから」と砂埃が残ったまま施工すると、その汚れを引きずって洗車傷の原因になります。また、炎天下で施工するとワックスが焼き付き、拭きムラが残りやすくなります。さらに、劣化したワックスを除去せず重ね塗りすると、くすみや油膜感が強くなるケースもあります。そのため、施工前はしっかり洗車を行い、日陰で薄く均一に塗ることが重要です。
カーワックスは何か月くらい持つ?
一般的には、数週間〜1か月程度が目安です。ただし、駐車環境や天候によって持続期間は大きく変わります。青空駐車や雨天走行が多い車は、劣化スピードも早くなります。また、固形ワックスは比較的耐久性が高く、スプレータイプは施工性が高い代わりに持続期間が短い傾向があります。「水弾きが弱くなった」「艶が落ちた」と感じ始めたタイミングが、再施工の目安です。
関連記事:車ワックスの効果とは?持続期間や逆効果にならない正しい使い方まで完全解説
洗車のたびにカーワックスを塗るとどうなる?
正しく施工していれば、大きな問題はありません。ただし、古い被膜や汚れを落とさずに重ね塗りを繰り返すと、ムラやくすみの原因になる場合があります。また、毎回ゴシゴシ強く拭き上げると、逆に細かい洗車傷を増やしてしまうケースもあります。
特に固形ワックスは油分量が多いため、定期的にリセット洗車や下地処理を行うことが大切です。艶を長く維持したい場合は、「毎回厚塗りする」よりも、「薄く定期的に施工する」方がきれいに仕上がりやすくなります。
カーワックスのメリット・デメリットを理解して自分に合ったものを選ぼう
カーワックスは、現在主流となっているガラスコーティングとは異なる魅力を持つカーケア用品です。特に、濡れたような深い艶や、小傷を目立ちにくく見せる仕上がりは、ワックスならではの特徴といえます。さらに、DIYでも施工しやすく、費用を抑えながら愛車をきれいに維持したい人にも向いています。
一方で、耐久性は高くありません。雨や熱、紫外線の影響を受けやすく、きれいな状態を維持するには定期的な塗り直しが必要になります。そのため、「洗車の時間も楽しみたい人」にはワックス、「できるだけ手間を減らして長期間きれいに維持したい人」にはガラスコーティングが向いています。「どちらが優れているか」ではなく、自分のカーライフに合ったカーケアを選ぶことを意識しましょう。
監修者
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
本サイトは、カーコーティング専門店「株式会社カービューティーアイアイシー」が運営し、長年現場で施工に携わってきた舊役哲史(きゅうやく てつし)が監修しています。2016年にガラスコーティング剤・洗車用品の専門通販サイトとしてスタートし、「自分で施工できる高品質なコーティング剤が欲しい」というお客様の声をもとに誕生しました。プロの施工現場で培った知識と経験を活かし、初心者でも扱いやすく、かつプロ品質の製品を提供しています。現在では多くのユーザーやコーティング業者にも支持され、高評価レビューを獲得しています。「本当に効果のある製品だけを届ける」ことを信念に、製品開発・選定・情報発信を行っています。
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