カーコーティングの認知度が高まった現在では、さまざまな特徴や価格帯のDIY用ガラスコーティング剤が販売されています。選択肢が増えた反面、「結局どれが最強なのか」「自分の車には何が合うのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。なかには、これまで複数の商品を試したものの、艶や防汚性、耐久性に納得できなかった方もいるでしょう。
ガラスコーティング剤は、単純な性能の高さだけでなく、駐車環境や車の色、洗車頻度との相性を踏まえて選ぶことが重要です。この記事では、「最強」と呼ばれる商品で失敗する理由をはじめ、使用環境別に適したガラスコーティング剤や比較時の判断基準、性能を引き出す施工方法まで解説します。
「最強のガラスコーティング剤」に正解はない

まず理解しておきたいのは、すべての車に対して最強といえるガラスコーティング剤は存在しないことです。なぜなら、駐車環境や車の色、洗車頻度によって、優先すべき性能が変わるためです。耐久年数が長い商品でも、施工や手入れの方法が使用環境に合わなければ、期待した効果は得にくくなります。ここでは、数ある商品の中から一律に最強の1本を選べない理由を解説します。
最強の定義は駐車環境によって変わる
青空駐車では、紫外線や雨、花粉、鳥のふんなどに日常的にさらされるため、耐候性や防汚性を重視する必要があります。特に注意したいのが、ボディに残った水滴が乾燥し、水道水や雨水に含まれる成分が固着してできる水ジミです。撥水タイプは水を弾きやすい反面、水平面に水滴が残ったまま乾くと、輪ジミが生じる場合があります。
そのため、青空駐車では撥水力の強さだけで判断せず、水がまとまって流れ落ちる滑水性や、膜状に広がる親水性も比較したいところです。これに対し、完全屋内では紫外線や雨による被膜への負担が少なく、屋外ほど高い耐候性を必要としません。完全屋内では一定の耐久性を確保したうえで、艶や手触り、施工のしやすさを優先したほうが、満足度が高まる場合もあります。
関連記事:青空駐車の車を綺麗に保つ秘訣と最適なコーティングをプロが伝授
最強の定義は車の色によって変わる
白やシルバーなどの淡色車は、細かな洗車傷や水ジミが濃色車より目立ちにくい傾向があります。艶の変化も分かりにくいため、光沢だけに特化した商品より、汚れの落としやすさや施工後の手入れを重視する選び方が現実的です。黒や紺などの濃色車は、細かな傷や拭き跡、水ジミが光の反射によって目立ちやすくなります。
加えて、濃色塗装は太陽光を吸収して表面温度が上がりやすく、残った水分が短時間で乾燥しやすい点にも注意が必要です。水分が蒸発すると、水道水などに含まれるミネラル分だけが表面に残り、イオンデポジットとして固着することがあります。そのため、濃色車では艶の深さだけでなく、水滴の残りにくさや洗車時の摩擦の抑えやすさも重要な判断基準です。
最強の定義は洗車頻度によって変わる
こまめに洗車する場合は、汚れや水分を長期間放置しにくいため、耐久性だけを最優先にする必要はありません。施工が簡単なスプレータイプを洗車ごとに使い、撥水性や艶、滑り性を定期的に補う方法も選択肢となります。これに対し、洗車回数や塗り直しの手間を減らしたい人には、長期間残りやすい硬化型が向いています。ただし、硬化型を施工したからといって、水ジミや汚れの固着を防げるわけではありません。
被膜の上に水分が残って乾燥すれば、硬化型であってもミネラル汚れが蓄積します。放置期間が長いほど通常の洗車では落としにくくなるため、洗車したくない人ほど、耐久年数だけでなく汚れの落としやすさも重要です。酸性クリーナーによる除去が必要になる場合もありますが、商品によって使用可否や希釈方法が異なります。自己判断で強い薬剤を使わず、コーティング剤とメンテナンス用品の適合まで確認することが重要です。
「最強」と言われるガラスコーティング剤で失敗する理由

「最強」という評価だけを意識して商品を選ぶと、かえって失敗する可能性が高まります。前述した通り、ガラスコーティング剤に求める性能は、駐車環境や車の色、洗車頻度によって異なるためです。さらに、硬度や耐久年数など、分かりやすい数値だけで性能を判断する人にも共通した失敗があります。ここでは、最強にこだわる人が商品選びで見落としやすいポイントを解説します。
「9H硬度」だけで判断してしまう
コーティング被膜の硬さを示す指標の一つが鉛筆硬度です。9Hは確かに硬い部類にあたり、線傷の軽減や被膜の耐久性を判断するうえで確認すべき項目といえます。ただし、近年の硬化型ガラスコーティング剤では、9Hをうたう商品は珍しくありません。そのため、9Hという表記だけで他の商品より大幅に傷へ強い、最強のコーティング剤だと判断しないようにしましょう。
ワックスやポリマー系と比べれば、硬化型ガラスコーティングは硬い被膜を形成できます。ただ、同じ硬化型の商品同士では、硬度だけで明確な差が付くとは限りません。防汚性や耐薬品性、施工性まで比較して選ぶことが重要です。
関連記事:車のコーティング硬度って何?9Hコーティングってキズ入らないの?
耐久年数だけを見て選んでしまう
耐久年数が長い商品ほど、耐候性や防汚性にも優れているように感じます。確かに、長期間被膜が残ることは重要ですが、コーティングの持続期間を大きく左右するのは、駐車環境や洗車頻度、日頃の手入れです。たとえば、耐久年数5年の商品を施工しても、青空駐車で汚れや水ジミを放置すれば、短期間で性能が低下することがあります。
反対に、耐久年数1年の商品でも、毎週洗車し、付着物を早めに落としていれば、きれいな状態を長く保ちやすくなります。耐久年数が長いに越したことはありませんが、数字だけで最強とは判断できません。さらに、長期耐久の硬化型は、塗りむらや拭き残しが固まると簡単には落とせず、研磨が必要になる場合もあります。DIYでは、耐久年数だけでなく、手入れの頻度や失敗時の修正しやすさまで確認することが重要です。
SNSや口コミだけで決めてしまう
SNSや口コミは使用感を知る参考になりますが、それだけで最強と判断するのは避けましょう。投稿者と自分では、駐車環境や車の色、下地処理、洗車頻度、施工技術が異なります。特に撥水動画などは、水量やホースの水圧、当てる角度によって見え方が変わるため、勢いよく水が流れる映像だけでは性能を判断できません。
確認したいのは、水を止めた後の水滴の大きさや残る位置、施工から数か月後の状態です。「最強」が艶、撥水性、耐久性のどれを指すのかを見極め、メーカーの仕様と自分に近い条件の口コミを組み合わせて判断しましょう。
使用目的を決めずに購入してしまう
自分に合うガラスコーティング剤を選ぶには、購入前に何を優先したいのかを決める必要があります。艶を出したいのか、汚れを落としやすくしたいのか、施工の手間を抑えたいのかによって、選ぶ商品が変わるためです。初めて購入する場合は、駐車環境や洗車頻度を踏まえ、施工後にどのような状態を維持したいのかを整理しましょう。すでに施工経験がある人は、これまでの商品で不満だった点を具体的に絞ると、次に重視すべき性能が見えやすくなります。
「最強と紹介されていた」「ランキングで1位だった」という理由だけで選ぶと、自分に必要な性能と合わない可能性があります。まずは使用目的を一つ決め、その目的を満たせるかを軸に、施工難易度や価格、必要な手入れまで比較することが重要です。
使用環境別に考える最強のガラスコーティング剤

自分にとって最強のガラスコーティング剤を見つけるうえで、使用環境は重要な判断材料です。青空駐車か屋根付き駐車かに加え、ボディカラーや洗車頻度によっても、優先すべき性能は変わります。ここでは、使用環境ごとに適したタイプと、その条件で強みを発揮する商品を紹介します。
青空駐車なら親水タイプが最強
青空駐車では、雨や紫外線に加え、花粉、黄砂、鳥のふんなどが日常的に付着します。特にボンネットやルーフでは水滴が残りやすく、そのまま乾燥すると、汚れや水中の成分が雨ジミとして固着する場合があります。そこでおすすめするのが親水タイプのコーティング剤です。
親水タイプは水を細かな球状にはじくのではなく、膜状に広げて流しやすくする性質があります。撥水タイプより水滴がまとまって残りにくいため、雨後にすぐ拭き上げられない青空駐車と相性のよいタイプとなります。
SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤25ml

SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤は、水を膜状に広げて流れやすくする親水被膜を形成する完全硬化型の商品です。ボンネットやルーフに水滴が残りにくいため、雨水の乾燥によるミネラル汚れを抑えたい青空駐車に向いています。
耐紫外線性や耐薬品性、耐熱性にも配慮されており、屋外で被膜が受ける負担を幅広く抑えられる点が強みです。さらに、柔軟性のある被膜は重ね塗りに対応し、膜厚感や硬度、耐擦り性能を高められます。施工後7日で完全硬化する、本格的な保護性能を求める人向けの商品です。
・SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤の詳細はこちら
ファインクリスタル
ファインクリスタルは、洗車後の濡れたボディへ吹き付けて施工する、撥水タイプのガラス系コーティング剤です。一般的なポリマー剤は、時間が経つと成分が劣化し、塗装面に油膜のような汚れが残ることがあります。ファインクリスタルは油膜状態になりにくいよう設計されている点が特徴です。
水ジミや細かな傷が目立ちにくい白やシルバーなどの淡色車なら、青空駐車でも撥水性を活かしやすいでしょう。持続期間は1~3か月ですが、1台約20ml、洗車に約5分追加するだけで補充できるため、短い間隔で美観を整えたい人に適しています。
屋根付き駐車なら硬化型が最強
屋根付き駐車は、直射日光や雨をある程度防げる反面、横から吹き込む雨や黄砂、走行中に付着する泥・虫汚れまでは避けられません。こうした環境では、塗装面に定着して長期間残る硬化型が適しています。屋外より被膜への負担が少ないため、硬化型本来の耐久性を維持しやすく、洗車間隔が多少空いても塗装面を保護しやすい点がメリットです。
SCHILD®Premium ウルトラガード

SCHILD®Premium ウルトラガードは、ベースコートの上に超撥水性のトップコートを重ねる、2液2層構造の硬化型ガラスコーティング剤です。1液を重ね塗りするのではなく、役割の異なる2種類のコーティング剤を使用する点が大きな特徴となります。耐薬品性を備えた被膜により、酸性雨や鳥のふんなどの酸性物質だけでなく、融雪剤に含まれるアルカリ成分や塩分によるダメージにも対応します。
そのうえ、トップコートが超撥水性と滑らかな表面をつくり、花粉や黄砂、排気ガスなどの汚れを固着しにくくする仕組みです。外的要因への耐性と汚れを落としやすい表面性能を2層で補える点が、一般的な1液タイプとの違いです。施工工程は増えますが、塗装の保護性能と洗車時の汚れ落ちをどちらも妥協したくない人に適しています。
・SCHILD®Premium ウルトラガードの詳細はこちら
ピカピカレイン プレミアム
ピカピカレイン プレミアムは、シロポリキサンを配合したハイブリッド設計の硬化型ガラスコーティング剤です。2024年11月のリニューアルでは、完全硬化までの時間が2時間に短縮され、施工後に長時間雨を避けにくいDIY環境でも扱いやすくなりました。硬化後は滑水性の被膜を形成し、水を細かな粒として残すのではなく、まとまりながら流れ落ちやすくします。
下地処理用品が付属するため、古いワックスなどを落としてから施工できる点も特徴です。ただし、黒色のソリッド塗装は施工難易度が高く、公式サイトでも初心者の使用を控えるよう案内されています。
濃色車なら撥水タイプが最強
黒や紺などの濃色車は、水ジミや細かな傷が目立ちやすいため、一般的には親水タイプがおすすめです。ただし、屋内駐車で雨にさらされる機会が少ない人や、こまめに洗車できる人であれば、撥水タイプも選択肢となります。
撥水タイプは水を強く弾くため、洗車時に水切れのよさを感じやすく、汚れも落としやすくなります。その反面、水滴を放置するとシミが目立ちやすいため、濃色車では駐車環境と洗車頻度を踏まえて選ぶようにしましょう。
SCHILD®Premium 超撥水リキッド

SCHILD®Premium 超撥水リキッドは、標準のSCHILD®撥水リキッドよりコーティング成分を増やし、撥水性能と持続性を高めたスプレータイプの商品です。接触角100度以上の超撥水被膜を形成し、水滴とともに付着した汚れを流れやすくします。リキッドタイプのため、クロスに吹き付けて塗り広げた後、すぐに拭き上げるだけで施工できる手軽さも特徴です。
290mlで普通乗用車約15台分に使用でき、月1回の施工なら約1年間使える計算です。ボディだけでなく、ヘッドライトやホイール、未塗装樹脂、ガラスにも施工できるため、複数の専用品を使い分ける手間も抑えられます。初期乾燥が早く、施工直後に雨に濡れても問題ないと案内されており、硬化時間を確保しにくい人にも向いています。
・SCHILD®Premium 超撥水リキッドの詳細はこちら
CCウォーターゴールド
CCウォーターゴールドは、洗車後の濡れたボディに吹き付け、水分と一緒に拭き上げられる簡易コーティング剤です。濃い艶を出す商品で起こりやすい拭きむらを抑えた設計が特徴です。むらが出ても濡れたタオルで修正できるため、濃色車への施工に慣れていない人でも扱いやすい商品となります。
繰り返し施工すると被膜が強化され、艶と防汚性能が高まるほか、乾いたボディへ施工すれば艶や撥水性をさらに高められます。石油系溶剤を使用せず、ボディ以外に窓ガラスやホイール、未塗装樹脂、車内樹脂にも使える点も特徴です。
洗車回数を減らしたいなら滑水タイプが最強
滑水タイプは親水と撥水の中間に位置し、水を弾きながら大きなまとまりとして流しやすい性質があります。細かな水玉が残りにくいため水ジミを抑えやすく、雨水とともに軽いほこりや汚れも流れ落ちやすくなります。撥水タイプの防汚性を得ながら、水滴が残る弱点を補える点が特徴です。汚れが目立つまでの期間を延ばし、洗車回数を抑えたい人に適しています。
SCHILD® 滑水リキッド

SCHILD® 滑水リキッドの強みは、水ジミ対策と普段の手入れを1本で進められる点です。滑水被膜によって細かな水滴が残りにくくなり、撥水タイプで起こりやすいイオンデポジットやウォータースポットの付着を軽減します。さらに、通常の洗車では落としきれない軽度な黒ずみや油汚れにも対応しており、ボディの状態を整えながら滑水効果を付与できます。
持続期間は約3〜6カ月のため、洗車のたびに塗り直す必要もありません。施工はクロスに吹き付けて塗り広げ、すぐに拭き上げるだけです。ムラになりにくく、施工直後に雨へ濡れても問題ありません。水ジミを抑えながら、洗車や再施工の負担も減らしたい人に適した商品です。
ペルシード ドロップコーティング
ペルシード ドロップコーティングは、塗装面の細かな凹凸を被膜で整え、艶と撥水性を付与するスプレータイプの商品です。濡れたボディと乾いたボディのどちらにも施工でき、30cm四方に1プッシュの少量で使用できます。耐久期間は約2カ月と短めですが、繰り返し施工することで被膜が重なり、艶や汚れにくさを補強できる設計です。
ボディだけでなく、窓ガラスやヘッドライト、ホイール、未塗装樹脂、内装のピアノブラック部分にも使用できます。洗車時に複数箇所をまとめて手入れしたい人に向いています。
関連記事:【2026年最新】ガラスコーティングおすすめ10選!プロが教える後悔しない選び方
最強のガラスコーティング剤を見分ける5つのポイント

自分にとって最強のガラスコーティング剤を選ぶには、優先したい性能を決めるだけでなく、各商品がその条件をどこまで満たすかを見極める必要があります。耐久年数や硬度などの目立つ数値だけでは、実際の使いやすさや維持費まで判断できません。ここでは、商品説明のどこを確認し、どのように比較すべきかを5つのポイントに分けて解説します。
耐久性で比較する
耐久性は「5年耐久」などの年数だけでなく、何の性能が続くのかまで確認しましょう。硬化した被膜が塗装面に残る期間と、施工直後の撥水性や防汚性が続く期間は同じとは限りません。被膜が残っていても、表面に汚れが蓄積すれば、水弾きや汚れ落ちは弱くなります。
選ぶなら、耐久年数に加えて、試験方法や想定する駐車環境、洗車頻度、メンテナンス剤の使用条件まで示している商品が適しています。反対に、「5年間効果が続く」「一度施工すれば手入れ不要」など、維持条件を示さず年数だけを強調する商品は避けたほうが無難です。耐久年数の長さではなく、自分の駐車環境と手入れ頻度で性能を維持できるかを基準に判断しましょう。
防汚性で比較する
防汚性は、接触角の大きさや「汚れを弾く」といった宣伝文句ではなく、駐車環境で付きやすい汚れとの相性で比較します。青空駐車で水ジミを抑えたい場合は、水滴の丸さよりも、親水や滑水など水が塗装面に残りにくいタイプを選ぶのが現実的です。交通量の多い道路沿いで油汚れや排気ガスが付きやすい場合は、酸性・アルカリ性クリーナーを使用できる耐薬品性を重視します。
油汚れにはアルカリ性、水ジミには酸性の洗浄剤を使うことがあるため、強いケミカルを使っても被膜が著しく劣化しにくい商品なら、汚れに応じて手入れしやすくなります。反対に、接触角や撥水動画だけを根拠に防汚性を判断するのは避けましょう。防汚性は、水の弾き方ではなく、想定する汚れと水の残りにくさ、使用できる洗浄剤を組み合わせて判断します。
メンテナンス性で比較する
メンテナンス性は、汚れや水弾きの低下が起きた際に、手軽に本来の状態へ戻せるかで比較します。硬化型であっても、表面に汚れが蓄積したり、トップコートが弱まったりすれば、施工直後の性能は維持できません。購入前に確認したいのは、その商品に対応したメンテナンス剤や洗浄用品が用意されているかです。専用品があれば、相性を自分で判断する必要がなく、被膜を傷めるリスクを抑えながら手入れできます。
反対に、対応用品や具体的な手入れ方法が一切示されていない商品は、性能が落ちた際に使える製品を探す手間がかかります。洗車後に吹き付けるだけで再施工できる簡易タイプなら、洗車のたびに被膜を補充し、水弾きや艶をこまめに戻せます。長期耐久だけでなく、性能が落ちた後の回復方法まで含めて選ぶことが重要です。
施工難易度で比較する
完全硬化型は、スポンジで被膜を均一に塗り広げ、適切なタイミングで丁寧に拭き上げる必要があります。一度硬化すると簡単には除去できず、ムラや拭き残しの修正に研磨が必要になる場合もあるため、DIY用のなかでは難易度が高めです。一方、リキッドタイプはボディやクロスに吹き付けて塗り広げる商品が多く、ムラになりにくいうえ、失敗しても拭き直しや再施工で修正しやすい傾向があります。
初心者でも完全硬化型を選べますが、施工跡が目立ちやすい濃色車では、より慎重な作業が必要です。中古車は水ジミや鉄粉、古いワックスなどが残っている場合があり、新車より下地処理に手間がかかります。下地を十分に整えられない場合は、硬化型よりも修正しやすいリキッドタイプを選ぶと、仕上がりの失敗を抑えやすくなります。
関連記事:車のコーティングの選び方が10秒でわかるフローチャートをプロが解説
1回あたりの施工コストで比較する
施工コストは、内容量ではなく、普通車1台あたりの標準使用量から計算します。高濃度の硬化型でも必要量は車体サイズや塗布方法、重ね塗りの有無で変わるため、「20~30mlなら本物」とは判断できません。商品価格を施工可能台数で割り、1回分の費用を算出しましょう。たとえば4,500円で15台に使える場合は、1回あたり約300円です。そこへ年間の施工回数を掛けると、維持費を比較できます。
硬化型では脱脂剤や塗布スポンジ、簡易型では定期的な再施工分も必要です。本体容量の多さではなく、標準使用量、持続期間、付属品、年間施工回数まで含めて判断します。
関連記事:【2026】プロ厳選の車用コーティング剤13選!選び方と使い方のコツ
最強のガラスコーティング剤の性能を引き出す施工方法

自分に合うガラスコーティング剤を見つけたあとは、正しい手順で施工することも重要です。性能の高い商品でも、汚れが残った状態で塗布したり、拭き上げが不十分だったりすると、本来の艶や防汚性、耐久性を発揮できません。ここでは、仕上がりを左右する下地処理、塗布と拭き上げのコツ、施工後のメンテナンス方法を解説します。
洗車と下地処理で仕上がりが決まる
コーティングの仕上がりを大きく左右するのが、施工前の下地処理です。まずは洗車で砂やほこり、油汚れを取り除き、塗装面をきれいな状態にします。中古車では、通常の洗車だけでは落ちない鉄粉や水ジミ、古いワックスが残っている場合があるため、専用の除去剤を使って処理しましょう。
本来は、その後に研磨を行うと塗装面をより平滑に整えられます。ただし、研磨は塗装表面のクリア層を削る作業であり、機材や技術がなければ傷や磨きむらを生む可能性があります。自分で行う場合は、鉄粉やシミの除去までを丁寧に進めましょう。作業に自信がない場合は、下地処理だけを専門店へ依頼する方法もあります。
塗布と拭き上げで失敗しないコツ
コーティング剤を一度に広い範囲へ塗ると、均一に整える前に乾き、むらや拭き残しが生じやすくなります。ボンネットは半分ずつ、その後はフェンダー、バンパー、ドアというように、1パネルごとに塗布と拭き上げを完了させましょう。リキッドタイプを拭いても表面がぎらつく場合は、使用量が多すぎる可能性があります。
乾いたクロスのきれいな面を使って余剰成分を取り除いてみましょう。同じ面で拭き続けると、クロスに付着した成分を再び塗り広げてしまいます。車体サイズにもよりますが、拭き上げ用クロスは2~3枚用意するのが理想です。さらに、余剰成分を除去したあとに使う仕上げ拭き用として、別のクロスを1枚準備すると、むらや拭き筋を確認しやすくなります。
関連記事:DIYガラスコーティングの施工手順(完全版)をプロが徹底解説
定期的にメンテナンスを行う
コーティング施工後は、こまめな洗車とは別に、被膜の状態を整える定期的なメンテナンスも必要です。商品によって異なりますが、数カ月に1回、水弾きが弱くなったときや、洗車で落ちない汚れが増えたときがメンテナンス実施の目安となります。メンテナンス剤を使えば、被膜表面に蓄積した油汚れや軽度なシミを取り除き、低下した艶や撥水性を回復させやすくなります。汚れが気になる部分だけに使用する方法も有効です。
SCHILD®コーティングメンテナンスクリーナーは、洗車では落としきれない油汚れや軽度なシミを分解し、低下した艶や撥水性を整える商品です。SCHILD®シリーズに限らず、他社製品を含むガラスコーティング施工車に使用できます。洗車後の濡れたボディへ塗り込み、水で洗い流すだけで施工可能です。上面は月1回、側面は2~3カ月に1回を目安に使用すると、被膜を良好な状態に保ちやすくなります。
・SCHILD®コーティングメンテナンスクリーナーの詳細はこちら
最強のガラスコーティング剤に関するよくある質問

最強のガラスコーティング剤を見極める方法や、商品選びのポイントを解説してきましたが、実際に購入する段階では、耐久性や施工難易度、駐車環境との相性など、まだ迷う点もあるでしょう。ここでは、ガラスコーティング剤を選ぶ際によくある5つの質問に回答します。
一番長持ちするガラスコーティング剤はどれですか?
すべての商品を同じ条件で比較することは難しいため、特定の商品を一番長持ちすると断定することはできません。種類で選ぶなら、塗装面で被膜が固まる完全硬化型が、DIY用のなかでは耐久性に優れています。
ただし、長期耐久の商品でも、洗車や定期的なメンテナンスを行わなければ、本来の艶や水弾きを維持できません。施工が簡単なリキッドタイプを洗車のたびに補充し、効果を安定して保つ方法も現実的です。表示された耐久年数だけでなく、無理なく手入れを続けられるかまで考えて選びましょう。
今回紹介した商品の中では、ベースコートの上に超撥水性のトップコートを重ねる、2液2層構造の硬化型ガラスコーティング剤「SCHILD®Premium ウルトラガード」がおすすめです。
青空駐車なら親水と撥水のどちらがおすすめですか?
青空駐車で水ジミを抑えたい場合は、水滴が細かく残りにくい親水タイプが適しています。特に、シミが目立ちやすい黒や紺などの濃色車では、親水タイプを選ぶメリットが大きくなります。ただし、こまめに洗車して雨水を放置しないのであれば、撥水タイプでも水ジミの発生を抑えることは可能です。
白やシルバーなどの淡色車では、強い水弾きや洗車後の水切れを重視して撥水タイプを選ぶ人が多い傾向です。青空駐車だから一律に決めるのではなく、水ジミ対策と撥水感のどちらを優先するかで選びましょう。「SCHILD®親水リキッド」はリキッドタイプで施工性に優れ、親水性被膜により、シミなどの汚れを防ぎやすいガラスコーティング剤です。
初心者におすすめのガラスコーティング剤はどれですか?
初心者には、洗車後のボディやクロスへ吹き付けて施工できるリキッドタイプがおすすめです。塗布後に拭き上げるだけの商品が多く、スポンジで均一に塗る完全硬化型よりも、ムラや拭き残しが起こりにくい傾向があります。完全硬化型と比べて価格を抑えた商品も多く、失敗しても拭き直しや再施工で修正しやすい点もメリットです。
SCHILD® 撥水リキッドは、濡らして絞ったクロスに吹き付け、1パネルずつ塗り広げて拭き上げるだけで施工できます。未施工車だけでなく、既存の撥水コーティングのメンテナンスにも使用可能です。効果は約3~6か月持続し、艶や撥水性を手軽に補いたい初心者に適しています。
関連記事:スプレータイプのガラスコーティング剤比較の結論!環境と色で選ぶのがプロの正解
9H硬度なら最強と言えますか?
9Hは鉛筆硬度のなかでも高い数値であり、硬化型ガラスコーティングの被膜性能を判断する材料の一つです。ただし、近年は9HをうたうDIY用商品も珍しくなく、硬度だけで他商品との差が大きく付くとは限りません。
ガラスコーティング剤に求める性能は、耐久性だけでなく、防汚性や水ジミの付きにくさ、艶、施工性によっても変わります。ほとんど走行せず屋内で保管する車なら、硬度や長期耐久を最優先する必要性も低くなります。9Hという数字だけで即決せず、自分の使用環境に必要な性能を総合的に比較しましょう。
専門店施工とDIYではどちらが長持ちしますか?
DIYよりも専門店で施工したガラスコーティングのほうが長持ちしやすくなります。耐久性に大きく影響する洗浄、鉄粉除去、シミ取り、研磨などの下地処理を、専用設備と技術を使って徹底できるためです。
専門店では、温度や照明を管理した施工環境を整え、下地処理を前提としたプロ向けのコーティング剤を使用します。施工後の点検やメンテナンスメニューを用意している店舗が多く、被膜の状態に合わせて手入れできる点も強みです。ただし、専門店で施工しても、その後の洗車やメンテナンスが不要になるわけではありません。適切に手入れすることを前提に比較すれば、仕上がりと耐久性の両面で専門店施工が優れています。
出典:YouTube
監修者
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
本サイトは、カーコーティング専門店「株式会社カービューティーアイアイシー」が運営し、長年現場で施工に携わってきた舊役哲史(きゅうやく てつし)が監修しています。2016年にガラスコーティング剤・洗車用品の専門通販サイトとしてスタートし、「自分で施工できる高品質なコーティング剤が欲しい」というお客様の声をもとに誕生しました。プロの施工現場で培った知識と経験を活かし、初心者でも扱いやすく、かつプロ品質の製品を提供しています。現在では多くのユーザーやコーティング業者にも支持され、高評価レビューを獲得しています。「本当に効果のある製品だけを届ける」ことを信念に、製品開発・選定・情報発信を行っています。
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